堺筋倶楽部アンブロシアにてランチを済ませ、この日は建築巡りも十分できたし、お腹もいっぱいになって思わず帰ってしまいそうになったのだが、実はこの日のメインイベントは山本能楽堂にての能入門講座だった・・
気を取り直して谷町4丁目にある能楽堂へ向かう。
そもそも最初、山本能楽堂にてキッズプロジェクトの「能と遊ぼう!」という無料の企画を知ったのだが、全10回もあるため申し込みを躊躇してたところ、大人向けの入門講座がお抹茶付で1000円というのを見つけた。
無料とはいえ子どもの10回講座はキツイし・・興味があるという友人がいたので、大人向けのに行ってみることにしたのだった。
この山本能楽堂は「市街地にある木造3階建てで、伝統的な能舞台を持つ能楽堂」として貴重なことから登録有形文化財の指定を受けている。
戦火に逢い、一度焼失したが昭和25年に再建され大阪で一番古い能楽堂なのだそう。
プロの講師の方に能についてのお話を笑いを交えながらいろいろと聞かせていただく。
舞台に描かれている絵は決まっていて、鏡に映しだされた老松と若竹。
そしてもう一つの梅の花は舞台で舞う役者をさすのだそう。
このような伝統芸能を廃れさせず次世代へ継承していくというのは古い建物を維持していくのと同じようにお金もかかり、大変なことだなあとお話からも感じられた。
能装束に能で使う小道具など
そして装束の着付け体験。
みんな体験できるのかと思ってたら、希望者一人だけだった。
その他、「羽衣」という謡をみなで歌ったり・・
で、いつ能が見れるの?と思ってたらお話の解説だけで結局能自体は見れなかった・・
なーんだ、そうだったんだ・・
でもまあ千円で抹茶、和菓子付で能まで見れるという虫のいい話はないよなあ。
この入門講座で興味を持った人は実際に能を見に来てください、という話だった。
でもこの日は少し、能のことを知ることができて、身近に感じたので今度一度は舞台を見てみたいものだと思った。
舞台から見た観客席。
振舞われたお抹茶とお菓子。