大津市の友人宅へ行く前にせっかくなので一時間ほど早めにやって来て建築巡りをすることにした。
大津へはちょうど一年ほど前に滋賀近代美術館のヴォーリズ展へ訪れたついでに吹雪舞い散る中、いくつか近代建築を巡ったが、その時、あまりの寒さに力尽きて行けなかった滋賀県庁本館と滋賀県警体育文化館 ( 旧武徳館 )、そして旧琵琶湖ホテルへも行きたいと思っていた。
昭和14年築、滋賀県庁本館。
祝日なので休館?かと思いきやドアが開いたので、警備の方にエントランスホールのステンドグラスだけ見せてもらえないかとたずねたが・・事前に申し込みしてないからダメ、平日に来てください、と断られてしまった。
すぐそこにステンドグラスがあるというのに~じっくり見れなくて残念・・
両側の全ての窓にはこんな華麗な装飾フェンスが取り付けられていた。
滋賀県警体育文化館と向き合っている県庁の西の入り口。
最初ここが正面玄関かと思った・・
滋賀県警体育文化館 ( 旧武徳館 )
とても体育館とは思えないような・・お寺のような体育館だった。
建物の前にはロープが張られていて、以下のような内容の看板が立てられていた。
「昭和12年1月に建設されて以来、戦後一時期の中断があったものの、県の武道の拠点として県民に親しまれてきたが施設の老朽化や耐震診断の未実施、県の財政事情などの諸事情により、平成21年1月末をもって閉館することになった。」
ちょうど先月閉館したばかりのよう。
せっかくなのでロープをまたいでちょっと入らせて頂き、窓ガラス越しに中を覗いてみた。
天井には明り採りの窓もあり豪華な造り。
かつては剣道の全国大会が毎年行われていたという。
1階の出入り口。
レトロ感ただよう靴箱・・
海の方へ向かって歩いていると現れた歯科医院。
窓や入り口のサッシは新しそうだが、造りは古そうで煉瓦の塀と共によい味わいを放っていた医院。
昭和9年築らしい。
「松尾」かと思ったら看板の文字は右から左読みだった・・
尾松歯科医院
南面にも出窓やちょっと太陽みたいなかわいい丸窓があった。
和風の古いお屋敷とくっついていた。
この後、旧琵琶湖ホテルを見ようとして間違って現在の琵琶湖ホテルの場所へ行ってしまい、見れずじまいに;
帰って確認したらあれから歩いていくにはちょっと無理のある場所だったので・・よかった、あきらめがついた;