梅田の阪急百貨店で開催されてる「ウィリアム・モリスと英国の壁紙展」へ行ってきた。
モリスのデザインを中心に、英国有数の壁紙会社サンダーソン社が所蔵する壁紙や版木などの展示が見れた。
ウィリアム・モリス以前のコーナーでは、刺繍をリアルに紙で再現したものや
エンボス加工に金箔を載せたものなどは立体感があってとても手が込んでいた。
日本から渡ったという金唐革紙の壁紙はとても紙とは思えぬ革のような質感がリアル。
ちなみに金唐革紙は日本でも今も観れるのは数カ所の洋館だけ。
そのうちの旧岩崎邸、呉市入船山記念館、岡谷の旧林家住宅はそれぞれ見たことがあって、貴重だとは伺っていたが
当時のヨーロッパへ輸出していたほどの技術だったとは知らなかった。
日本を意識してデザインされた壁紙は日本らしいモチーフや伝統文様の青海波などが洋風にデフォルメされたような
デザインが興味深くて面白かった。
ウィリアム・モリスの壁紙は草花や鳥など自然をモチーフにした大柄の繰り返しパターンで
壁紙やカーテンに家でも取り入れたいなあと憧れた時もあったけど、
それだけでインパクトあり過ぎなので、なかなかコーディネイトが難しそう。
撮影可のコーナーにはモリスの壁紙とカーテンにイギリス製の家具がコーディネイトされ、
重厚感たっぷりな部屋に設えられてた。
トレリス(格子垣)という壁紙は木の格子垣にばらの蔓が絡まり、鳥と、よく見ると虫も飛んでるという
リアルな壁紙。
デイジー(ひなぎく)は中世の彩飾写本の挿絵からヒントを得てデザインされたものだとか。
ほのぼのとした可愛いデザイン。
この日はモリスの壁紙の世界をたっぷり堪能することができた。