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長野のタイル&近代建築巡り2019【旧志賀高原ホテル・志賀高原歴史記念館】

2019-08-04 | 長野のタイル&近代建築巡り2019

 

 

角間温泉の越後屋へ泊った翌朝は、旧志賀高原ホテルへやって来た。

志賀高原ホテルは欧米人観光客の誘致の為、国策ホテル(上高地ホテル、志賀高原ホテル、野尻湖ホテル)

として昭和12年に建てられたホテル。

 

 

 

車寄せには石を積み上げたような柱がインパクト大。

 

 

建物の一階部分も同じく石貼りに。

建物は4階建の山小屋風の外観。

 

 

玄関。

 

 

玄関の天井には瓶の底が集まってできたようなステンドグラスの照明が。

 

 

玄関の両サイドには馬に乗った騎士のステンドグラスがはまっている。

 

 

玄関扉を開け、中へ入ると、目の前には大きな石造りの暖炉が圧倒的な存在感を放っていて、

まるで外国?!のようなスケール感が漂ってる。

設計はドイツ人設計指導者によるものだそう。

 

 

煤で所々黒くなった石の暖炉は迫力満点。

周りには薪が山積みされてて、今も薪を燃料に火が灯されてるようだ。

 

 

重厚感のある受付カウンターと柱。

 

 

柱もカウンターも足元はシックな色味のタイルが貼られてた。

 

 

開業当時は延べ建坪は1280坪、計56室の部屋があったという。

昭和20年から昭和26年の間はアメリカ軍により接収され、米軍のレジャー施設としても使用されていたことも。
 
昭和40年には長野冬季オリンピックアルペン競技の舞台にもなり・・

その後スキー客の減少により平成12年に廃業。

現在は建設当時の建物である正面玄関と左側建物一部を修復再生し、志賀高原歴史記念館として公開されている。

 

 

淡い色合いが美しいステンドグラス。

 

 

 

 

 

1階奥の壁面の両サイドにもステンドグラスがはまっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2階へ上がると、階段ホールにも花の模様の可愛いステンドグラス。

 

 

 

 

2階の回廊。

壁は板と板の間に竹が組み込まれ、和な要素も取り入れられてる。

 

 

2階の回廊には日本画が何枚かかかってた。

白樺の額縁が絵にマッチしてていいなあ。

 

 

こちらは元娯楽室のようで、ルーレットの台などが残されてた。

現在は喫茶室となっていて、ここで後ほどお茶することに。

 

 

残されてたルーレットのボード。

白樺の木も内装に取り入れられていて、山小屋風感アップ・・

 

 

 

 

 

座り心地のよかった椅子。 

 

 

喫茶のテーブルはゲームテーブルを再利用したもののようだった。

 

 

カフェラテを飲んで一服。

 

 

喫茶室には石積みの壁にタイルを組み込んだ壁面もあった。

 

  

そして三階へ。

こちらは元ビリヤードルームだそう。

1階、2階より天井は低めだけど、広々とした空間。

 

 

真ん中には暖炉。瓦のような質感のタイルが貼られた暖炉に、

猪の首や鳥のはく製などワイルドなインテリア。

 

 

 

 

 

3階にもステンドグラスがあり、

 

 

エンブレム風のデザイン。

 

 

そして圧巻だったのは、2階にも掛けられてた日本画と同じく、京都府出身の日本画家、西山英雄の壁画が部屋を囲む。

 

 

春・夏・秋・冬が表わされているという。

 

 

 

 

 

 

窓辺にはロッキングチェア。

外国人サイズなのか?どっしりと座り心地のいい大きなチェアだった。 

志賀高原歴史記念館を堪能。。

この後はランチにファームハウス(旧志賀山文庫)へ向かった。

 

 


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