一か月のうち、人間は慎むべき日が6回あるという。
この起源はインドに始まるらしいのですが、
六斎日(ろくさいにち)とは、1ヶ月のうち8日・14日・15日・23日・29日・30日の6日で、
前半の3日と後半の3日に分け、それぞれの3日を三斎日と称したようです。
今日は1月30日でこの日に当たるというのですね。
この日は、四天王自らが、または使いを派遣して人の善悪行為を調査して、その人が死ぬときは、
生前の行為によって苦楽いずれかの世界に送るというので、この日は特に行為を慎むのが良いとされているそうです。
この思想は、古く大和時代の仏教伝来(538年または553年)とともに日本に来たもので、
民間信仰と深く結びつき後世に至るまで日常生活を支配したという。
六斎日には、鉦鼓を慣らし念仏を唱える“六斎念仏”が行われたとのことです。
また、話は変わりますが、宮城県の一部において古くから、2月1日を正月として祝う例があり、
その前夜である昨日1月29日と今日30日(まだ31日はなかった?)を初晦日(はつみそか)、
晦日宵などと呼ばれた。 いわゆる“年取り”行事として行われていました。
ここで、この2月1日を“次郎の正月”とか“次郎の朔日(ついたち)”というのだそうです。
そこで早速、ネットブラウズして調べてみました。
「次郎の朔日とは、元日(1月1日)から起算して二度目の朔日の意で、東日本で2月1日のこと。
一日(ひとひ)正月。初朔日(はつついたち)ともいう。
また、“太郎の朔日(たろうのついたち)”という言い方もあってこちらは、中国・四国・九州などで
2月1日をいうそうです。
つまり、1月15日の小正月から起算して、初めての朔日であるところから。ひとひ 正月。初ついたち。」とあります。
次郎やら太郎が出て来て面白いですね。 一説には、この“次郎”というのは、曽我兄弟の五郎の名前を
誤ったともいわれているようです。
ところで、“朔日(ついたち)”つまり1日というのは、以前月の年齢(月齢)で、このブログにもアップした
ことがありましたが、新月と 満月のことから名づけられており、「朔」は1日、「望」は15日(陰暦の1日と15日)。
で、1日は朔で“朔日”=ついたち となるのですね。
朔望月という言い方があって、朔(新月)から次の朔まで、または望(満月)から次の望まで
の平均時間つまり29.530589日をいうのです。
またまた、話が硬くなってしまいました。