蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

DIYバイオ  (bon)

2018-07-08 | 日々雑感、散策、旅行

          広い地域にわたって、“これまで経験したことのない大雨” に
               大きな被害が出ています。  報道に接するたび 心が痛みます。
                気象は、今までとは 確実に 何かが違ってきています。

 

 DIYは、Do-it-yourself のことですね。バイオは biology です。
 これ、先日(6/18)のNHKの朝の番組で紹介されていましたので、ちょっと興味が出て、
ネット調べして記事アップしました。 最近の話題の一つなんですね。
 (6/25のNHK「クローズアップ現代」で、詳しく取り上げられていました。)

 で、例によってウイキペディアを開きますと、ありました。
『自己流生物学、またはDIY生物学とも呼ばれ、バイオテクノロジー(生物工学)に関す
る拡大中の社会運動である。』 とあり、『これは趣味として、または 地域教育や開放的
科学イノベーションのための非営利努力として行われ得る。同時に、利益やビジネス着手の
ためにも行われ得る。』と結ばれています。

      DIYバイオ
       (ねっと画像より)

 つまり、個人や小規模な組織が、ある目的を実現するために生命科学による実験などを
行うというものであるらしいのですが、2008年にアメリカでDIYバイオ協会が設立され急速
に広まってきたようです。

 「バイオハッカー」と呼ばれる、DIYバイオに取り組む市民バイオロジストたちのコミュ
ニティが次々に立ち上がり、今やそのネットワークは世界各国に広がりを見せている、と
あります。 ネットには、「バイオハッカー・ジャパン」なるサイトがありました。

       
              (NHKクローズアップ現代番組ぺージより)

 先(6月18日)のNHK番組「おはよう日本」で紹介されていた内容では、“自宅で
手軽に生物科学の研究!?”ということで、日本でもユニークな挑戦をしている人たちを
取り上げていました。

 牛や鳥の細胞を培養して、食肉を作ろうというプロジェクトで、もともとは、5年前
(2013年)にオランダで、牛の筋肉から取った幹細胞を培養して、最先端の再生医療の
技術を応用して、“培養した肉のハンバーグ”を披露したことから始まったそうです。
 このハンバーグ1枚、2~3000ドルするそうですから驚きですが、牛を殺すことなく食肉
を作り出せる、すなわち「自宅で肉を育てる」という画期的な技術の誕生かも知れないの
ですね。

 日本で挑戦しているのは、「ショウジンミート・プロジェクト」で、“精進料理”から
名づけたそうです。メンバーは、高校生から会社員、主婦まで、およそ40人いるそうです。

 紹介されていたある女性の実験室は、自宅のマンションでした。外資系企業でITコン
サルタントをしている方でした。高価な培養装置に代えて、簡易なものをネットショップ
で購入し、培養には重曹水を使って調整し、遠心分離機には扇風機の羽を回して代用させ
たり、いろいろと工夫されていました。

  また、「DIYバイオのセミナー」が開かれ、商社や投資家など、およそ70人が参加
したそうです。培養した細胞そのものが商品・製品になり、150兆円の食肉市場を目指
しているなどとしています。

   

 しかし、「遺伝子改変には、思わぬ副作用の危険性や倫理的な課題もあり、慎重で真摯
な姿勢が不可欠」と指摘されていますし、何よりも、「生命倫理に関わる実験を、個人が
行うようになると大きなリスクを伴う」わけで、何とも恐ろしい感じもします。

 何でもできるからと、それがある面では良いことであっても、十分アセスメントされる
とともに、出来る事でも“してはいけない”こともあるわけですから、そこいらについて
早いうちに検討する必要がありそうです。とんでもない方向に進まないうちに・・。

 

 

 

 

 

 

 

コメント
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