蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

湯涌温泉  (bon)

2022-12-06 | 日々雑感、散策、旅行

   惜しかった! 初の8強入りを目指したサッカーW杯2022、決勝T第1戦は、PK戦1-3で惜しくも
   敗退しました。前回準優勝チームのクロアチアに先制点をとって前半を終り、後半同点とされ、
   1-1のまま延長戦へ。延長戦30分も得点なくPK戦となったのでした。頑張りました。お疲れさま
   でした。

 

 この(12/4)の読売新聞の日曜版(別刷)2面にわたって湯涌温泉が取り上げら
れていました。

 かって金沢勤務であった頃(1983~88年)、湯涌温泉に何度か訪れ、職場の皆さ
んとも一泊忘年会など楽しいいくつかの想い出が蘇り、懐かしく、もう40年近くも
前のことになりますが思い起こされてきました。

 湯涌温泉は、金沢の奥座敷とも呼ばれる温泉街ですが、金沢駅からでも車で30分
もあれば行けるところにあります。途中は緑深い山道を走り、忽然と一角が現れる
感じです。温泉の歴史は古く開湯は奈良時代(718年)といわれ、その後も加賀藩
のお殿様が足しげく通ったと言われています。
 また、大正ロマンを代表する画家「竹久夢二」が愛人(彦乃)と逃避行し過ごし
た場所としても知られています。現在は9軒ほどの旅館・ホテルと総湯があるそう
です。

         湯涌温泉 総湯 白鷺の湯
                (ウイキペディアより)


 当時、私が訪れた豪華な「白雲楼ホテル」が見当たらないので、ネットで調べま
したら、ウイキペディアに、1998年(平成10年)に廃業したとありました。
 この白雲楼ホテルは、1932年に開業し東洋一といわれた豪華ホテルで、吉田茂元
首相や昭和天皇・皇后両陛下が食事をとられたなど栄華を極めていましたが、運営
会社が倒産したことで廃業したそうです。 登録有形文化財の登録も抹消されたと
ありました。 大きな時の流れに驚いた次第です。

       白雲楼ホテル(玉泉湖より見た全景 2005年撮影)
        (ネット画像より)

 新聞「旅を旅して」の湯涌温泉は、もっぱら、竹久夢二の彦乃との逃避行にふれ
たロマン溢れる物語が書かれていました。

 夢二は、1917年の秋、3週間余りこの地に滞在した折の「山下旅館」には、夢二
が彦乃をモデルとして描いた「湯上り美人」のレプリカが今もフロントに掲げられ
ているそうです。
 著作「山へよする」の中には、彦乃との恋を結晶させた絵入り歌集に次の歌がある
そうです。
   『湯涌なる山ふところの小春日に眼閉ぢ死なむときみのいふなり』 
山は彦乃の秘密の呼び名であったそうで、実際、彦乃は23歳で他界しているのです。

        湯上り美人
         (ネット画像より)

 また、夢二はこの幸薄い恋人をモデルに、自身と思わせる男性が登場する小説
「秘薬紫雪」を発表しているのですね。この中には、金沢の茶屋街や浅野川ほとり
の家や、最後には湯涌温泉も出てくるというのですね。

 山下旅館の近くに、「金沢湯涌夢二館」があり、夢二の作品や遺品など2600点が
所蔵されているという。 竹久夢二の記念館はあちらこちらにあり、東京文京区の
弥生美術館・竹久夢二美術館や伊香保の竹久夢二伊香保記念館には訪れたことがあ
りますが、この湯涌温泉と郷里の岡山の美術館は行ったことがなく、何かの機会が
あれば行ってみたいと思いました。

 

 

宵待草 ソプラノ 竹久夢二詩 多忠亮曲

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする