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醸造酒?リキュール?スピリッツ? 今度はマッコリ(マッカリ)の正体如何に。

2022-04-06 12:14:48 | 附属酒類経済研究所
                          
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昨日、紹興酒って酒税法はリキュール?と触れましたが、調べていてさらに迷宮が。


例に示していた税関ホームページの「事前教示回答事例」ですが、韓国の「マッコリ(マッカリ)」の例も出ていました。

「どぶろく」みたいなものなので「発酵酒(その他の発酵酒)」と言いたいところだけど、紹興酒の例もあるので「リキュールかな?」と思って回答を見たら、、、、





本品は、米に小麦酵母を添加して発酵させた発酵酒であり、関税率表第22.06項の規定により、上記のとおり分類する。  なお、酒税については、発泡性酒類のうちその他の発泡性酒類(スピリッツ)として、80000円/KLが適用される。 ※本回答書に記載された基本税率以外の関税率は、一定の条件のもとでのみ適用されるものである。 ---以下余白---


なんと! 「その他の発泡性酒類(スピリッツ)」だそうです!!!

確かに発泡しているけど、、、、、と思いつつ、さらに例を見ていると、別の回答例もありました。





本品は、米に小麦酵母を添加して発酵させた発酵酒であり、関税率表第22.06項の規定により、上記のとおり分類する。  なお、酒税については、醸造酒類のうちその他の醸造酒として、120000円/KLが適用される。 ※本回答書に記載された基本税率以外の関税率は、一定の条件のもとでのみ適用されるものである。 ---以下余白---



これは納得の「その他の醸造酒」です。

ここで初めて理解しましたヨ。同じマッコリでも製法・成分等で違うんですね。
ちなみに上の「発泡性酒類」では、ボトルを充填してから三次発酵までしていて、そこで発泡しているようです(ガス圧も「49kPa以上」となっている)。

これに対し、下の「その他の発酵酒」は、二次発酵で完了で、それをボトルに詰めるだけなので、「ガス圧無し」です。


さらにさらに見ていくと、こんな「マッコリ」も




分類理由 本品はその他の発酵酒であり、関税率表第22.06項の規定により上記のとおり分類する。  なお、酒税については、低アルコール分の混成酒類リキュール(アルコール分12度未満)のアルコール分9度未満のものとして、80000円/KLが適用される ※本回答書に記載された基本税率以外の関税率は、一定の条件のもとでのみ適用されるものである。 ---以下余白--


今度は「混成酒類リキュール」です。

製法を見ると、、、

蒸した小麦粉、蒸した米、麹、酵母、水等から成る発酵酒  製法:①麹:小麦粉→蒸煮→麹菌を加え麹生成    ②一次発酵:①に酵母と水を加える→一次発酵    ③二次発酵:②に蒸した小麦粉と蒸した米、オリゴ糖、酵素、水を加える→二次発酵→熟成    ④調  製:③にアスパルテーム、水を加える→ろ過→殺菌   原料:小麦粉、米、小麦麹、オリゴ糖、アスパルテーム、酵母、酵素、水  性状:アルコール分6.5%、エキス分2%以上  用途:飲料  包装:1L/PETボトル×15/カートン、375ml/瓶×20/カートン




「オリゴ糖」「アステルパーム」を混ぜているから?でしょうか。


いやぁ、マッコリが深い、というべきか、酒税法が深い、というべきか


さて、あのお店のマッコリは醸造酒?スピリッツ?リキュール?







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