ネットニースの画面に、(ニュースかどうかは微妙ですが)司馬江漢の話が出ていました。
司馬江漢は江戸時代の蘭学者・絵師ですが、なんでも府中市美術館で関連企画が始まった関係で取り上げられたようですが、自分の切り抜き帳にこんな絵があったのを思い出しました。

タイトルは「酒搾りの図(Wine Squeezing)」で、樹や人物の描写などリアリティのある絵なのですが、ではこの人たちは一体何をやっているのでしょうか?
酒搾り(Wine Squeezing)と言っているので文字通りお酒を搾っているのでしょうが、現在ではお酒を搾るというと、発酵を終えた醪から清酒にするために搾ること(搾った残りは酒粕)を言いますよね。
ただ、この絵は酒造りという雰囲気ではないようです。
あるいは、子ども?の後ろにある大きな缶には「どぶろく」みたいなのものが入っていて、それを搾るというか濾すことによって透明なお酒にしている、とも考えられます。
ただ、消費者側でそんな風習があったとは聞きませんし、もちろん酒屋(酒問屋)側でそういうことをしていたというのも??です。
(ちなみに彼は四谷生まれという話で、亡くなったのが1818年ですのでウチが四谷大番町等でしがない町の酒屋だった時期。どこかですれ違っていたのかな?)
そう考えていくとそもそも子どもの後ろにある大きな缶(牛乳缶みたいですね)も疑問で、その頃の江戸でそんな金属製の缶が流通していたとは思えません。
司馬江漢は海外の事情にも通じていたとすると、この絵は海外でのこと(ワインや牛乳を濾す?)を日本風(中華風)に描いたのでしょうか?
ワイン農家のブドウ圧搾機に似ている気もしますが、あれは濾すのではなくつぶす機械、だし。

謎は謎を呼びますね。夏休みの宿題やちょっとした卒論くらいにはなりそうです。
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