ワールドシリーズは、王手をかけていたボストン・レッドソックスがホームで勝利し、世界一(って言い方は抵抗がありますが)を決めました。
しかも、日本人投手の田澤純一、上原浩治の両投手も投げての優勝決定です。点差があいていましたから、上原の登板はこのポストシーズンの大活躍に対してのご褒美でしょうね。
ダルビッシュの活躍はあったものの、松井秀喜が去り、イチローもヤンキースで大勢の主力の一人という位置づけになり、メジャーリーグでの日本人選手の存在感がやや薄れつつある感がありましたが、ここに来て、一気に日本人選手の存在をアメリカ中にアピールしましたね。
今年日本での記録を無敗で終えそうな予感が漂い始めた田中将大投手もいずれメジャーに行くでしょう。残念ではありますが、無敗というまさに「敵なし」の状態では、より「高み」を目指すのはアスリートとして、当然の選択です。
そして、行くからには、今年の上原、田澤のように、しっかり日本選手のレベルが高いところを見せ付けてほしいものです。ワールドシリーズで、ダルビッシュと田中将大の投げ合いなどがあったら、最高でしょうね。
そして、日本シリーズは、終盤巨人が意地を見せましたが、延長で楽天に突き放され、楽天が王手をかけて、ホーム仙台に帰ることになりました。ベンチの様子を見ていても、楽天に勢いがありました。これでホーム仙台です。今年の日本シリーズは、予定調和かもしれませんが、震災からの復興を目指す楽天、もっとも弱い状態で誕生したもっとも若いチーム楽天、今年無敗で敵なしの日本の至宝に成長した田中将大を担ぐ楽天の優勝という大団円に向かって進んでいるように見えます。
とはいえ、野球は筋書きのないドラマ。田中将大の今年唯一の黒星が今年最後の登板なんてことにならないとも限りません。明後日が楽しみです。