八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

まさか…か、それが五輪か。

2014年02月12日 09時29分44秒 | スポーツ

ソチ五輪が行われていますが、日本勢はなかなか波に乗ることが出来ずにいます。

 

41歳の主将ジャンプ葛西は、ノーマルヒルで8位でした。

 

フィギュア団体も、羽生結弦は圧巻だったものの、期待されたシングルの浅田真央、鈴木明子、町田樹が3位、4位、3位に終わり、5位でした。

 

女子モーグルで5大会出場の上村愛子は、7位、6位、5位、4位と順位をあげてきて、今回銅メダルが期待されましたが、前大会に続く4位でした。しかし、上村選手の4位は不可解な4位でした。

準決勝を6位に滑り込んで決勝に進出、第一滑走で果敢に攻めて、タイムはトップ、ターンもそれまでの予選より一番いい出来でした。しかし、思ったほど点が伸びませんでした。第一滑走は点が抑えられる傾向にあるのだとか。しかし、上村選手が基準となるので、第2滑走、第3滑走の選手も点が伸びず、上村選手はメダルまであと一歩。しかし、残る3名は圧倒的に強い存在。第4滑走、第5滑走のカナダの姉妹選手は、タイムは抑え目でターン重視の作戦を選び、上村選手をかわし、上村選手はこの時点で3位。しかし、残るは準決勝トップの絶対女王ハナ・カーニー。厳しいと思われましたが、ターンでまさか…のミス。というより、準決勝では修正しましたが、予選から出ていたミスがまた出たという感じです。そして、タイム自体も上村選手を上回ることはありませんでした。

今度こそ上村選手メダル獲得!と誰もが思ったと思いますが、銅メダルを獲得したのはまさか…のカーニー選手でした。カーニー選手も納得いかない表情でしたが、採点競技の難しいところです。しかし、上村選手は自分自身では納得の滑りが出来て、「メダルはないですけど、満足です」と言いました。見ている国民も、心の中でメダルを上村選手に授与していたと思います。素晴らしい滑りでした。

 

そして、期待された男子スピードスケート500mでは、前回メダリストの加藤条治、長島圭一郎が、5位、6位に終わりました。女子スピードスケート500mでも、小平奈緒が僅差の4位でした。

 

もちろん、入賞だって立派なことですが、やはりメダルと入賞では大きな違いがあります。たった一つの違いではないのです。誰かがメダルを獲得すれば、波に乗るのでしょうが、イマイチ波に乗り損ねている感じです。

 

そんな中、若い選手がやってくれました。

男子スノーボードハーフパイプで、15歳平野歩夢が銀メダル、18歳平岡卓が銅メダルを獲得しました。前回大会では、国母選手が服装問題で物議を醸し(「個性か、みだしなみか…」)、8位入賞は果たしましたが、後味の悪い印象を残しました。スノーボードの認知度の低さと、選手自身のスポーツ選手としての成熟度の低さが相俟った騒動だったと思いますが、今大会では、10代の二人がしなやかに前回の騒動を乗り越えていきました。15歳の平野選手も今風な若者ですが、インタビューの受け答えはいかにも自然体であり、競技に向かい合う姿勢は、しっかりとしたトップ選手の風格があります。頼もしい若者です。

一方で、平野選手たちの憧れであった絶対王者ショーン・ホワイトは珍しいミスを犯し、まさか…の4位に沈みました。これも五輪です。

 

そして、昨日はもう一つのまさか…がありました。

同じく期待の十代、女子ジャンプノーマルヒルの17歳高梨沙羅がまさかの4位に終わりました。今季のW杯ではライバルのサラ・ヘンドリクソンがケガで欠場していたため向かうところ敵なしの状態だったので、金メダルの最有力候補で、金でなくとも、メダルを逃すとはまさか考えられませんでした。

やはり、これが五輪なのでしょうね。かつて一人に注目が集中したため惨敗した黒岩彰のようなことは今はないと前に書きましたが、今大会は初めての女子ジャンプということでの注目度に加え、圧倒的なメダル候補として、メディアへの露出も多かったです。競技を離れれば、普通の17歳の女子高生にとって重荷だったでしょうね。

ピーキングの問題や、体重の軽い高梨選手にわずかとはいえ2本とも追い風が影響したなど、技術的な問題もあったのかもしれませんが、やはり気持ちの問題が大きかったのではないかと思います。

しかし、まだ若いのですし、今回は出場するだけに終わったライバルのもう一人のサラ選手と、次の大会を目指してほしいですね。

 

注目の団体競技でも、カーリングは小野寺インフルエンザにかかるなど万全ではなく、女子アイスホッケーも予選敗退となりましたが、最後まで頑張れ!です。

 

そして、今後は男子ジャンプラージヒル、男子ノルディック複合などが注目競技ですが、最大の注目はやはり冬季五輪の華フィギュアです。特に期待の男女シングルでは、各選手とも悔いのない戦いをしてほしいですね。さっき言っていることと矛盾するかもしれませんが、プレッシャーにおしつぶされ、まさか…の演技をしてメダルを逃すのと、精一杯の演技をしての入賞では、やはり違います。いい結果が伴うのが一番ですが、上村選手のようにチャレンジし、晴れやかな笑顔で競技を終えてほしいと思います。がんばれ、ニッポン!

 

コメント
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