史上最速での3階級制覇を目指していた井岡一翔選手がチャンピオンに判定で敗れ、挑戦は失敗しました。
しかし、チャンピオンは序盤こそ強烈なパンチを出していたものの、中盤以降は押されっ放しで、それに対してクリンチで逃げるばかりで、その後は攻撃のパフォーマンスをするだけで、まったくみっともない戦い方でした。
解説者はそれを「老獪」と評しており、確かにそれで勝ったのだから、それが強いということかもしれません。が、何か釈然としないのも事実です。
プロ野球の世界では、巨人の川上監督や、中日の落合監督の戦い方が「つまらない」と評されたことはありますが、それとはちょっと違うような気がします。
川上監督や落合監督の戦い方は、ルールの範囲内の戦いです。ヒッティングでいくか、バントでいくかは、「つまらない」と言われようが、戦術の範囲内のことです。そして、野球は、ホームベースに還ってきた現実の点数で勝敗が決します。
それに対して、ボクシングは採点競技です。そして、クリンチやホールディングなど、反則ギリギリで相手の攻撃を封じて、自分の体力を温存し、攻め込まれていながら、手数は出してポイントを稼ぐというのは、競技の本分に照らして、どうしても真っ当だとは思えません。
先日王者を防衛した山中慎介は、そうした姑息な手段もガードの上から木端微塵に打ち崩す一発がありましたが、今日の井岡は、正統派のボクシングにこだわりすぎて、時間が足りなかったようです。ぜひ、今日の悔しさを糧にして、リベンジをしてほしいですね。
今日のジョグ
昨日の試合会場近くまでジョギングしました。
19km 2時間05分25秒