騒ぎに追い付いた?
早稲田実(西東京) 8-4 東海大甲府(山梨)
清宮幸太郎選手について、以前「騒ぎすぎ」と書きましたが(「野球は何が起こるか分からないと言いますが…西東京ベスト4」)、今日は予選・本大会を通じて初となる本塁打に、二塁打2本、5打点と、ようやく周囲の騒動に実績が追いついてきた感じです。ただし、東海大甲府の投手は、正直なところ制球力がなく、本塁打の投球もチェンジアップがど真ん中に入ってきたもので、打ってくださいと言わんがばかりの球でした。その点、続いて本塁打を放った4番加藤選手の当りの方がすごかったですね。内角低めを捉えると、打球は一直線に右翼スタンドに飛び、TVカメラも全然追い切れず、どこに飛んだのか分からなかったくらいです。
いずれにせよ、今日の東海大甲府戦は打ち合いになると予想されていましたから、想定の範囲内と言えば範囲内です。好投手との対決でどうなるかが楽しみですね。
関東勢強し!
鶴岡東(山形) 0-1 花咲徳栄(埼玉)
散ドラの自主練習に行ってしまったので、最後の方しか見ていませんが、埼玉代表の花咲徳栄が接戦をものにしました。
浦和学院が本命視されていたためか、花咲徳栄はあまり下馬評では有力校にあがっていませんでしたよね。しかし、さすがに強豪揃いの埼玉代表だけあって、地力がありますね。
本命強し!
東海大相模(神奈川) 11-2 遊学館(石川)
左の小笠原、右の吉田と、MAX150km/hの2枚看板と強力打線を擁する優勝候補ですが、今回、初めて観戦できました。しかし、実は昨年も、この2人を見ているようなんですが(「高校野球第6日目!(東海大相模対盛岡大付)」)、相手投手の方は記憶に残っているのに、この2人はまったく記憶にないんですよね。
今大会No.1の呼び声高い小笠原は、ストレートは143~144km/h前後で、やや高めの球が多かったです。しかし、力があるので、遊学館打線は外野に凡フライを打ち上げることが多かったですね。ただ、時折甘く入った球を痛打され、そこそこヒットを打たれ、2点を失いました。どうも本調子ではなかったようですね。9回から投げた2年生の北村投手も、140km/h超のストレートを投げ、他のチームならエースになれそうです。本当に贅沢な投手陣です。
それに対して、打線の方は、結構力のある球を投げる相手投手をまったく苦にせずそつなく得点を重ね、11点をあげました。打撃は水物と言いますが、これだけ厚い投手陣を擁していれば、多少水物でも大丈夫な気がしますね。
西日本勢の意地!
作新学院(栃木) 0-2 九州国際大付(福岡)
打ち合いになると想定された試合ですが、九州国際大付が想定を覆す投手戦を制し、優勝候補の一角作新学院を破りました。
その最大の功労者は、完封した左腕富岡投手でしょうね。球速は130km/h台後半ながら、球に力があり、コントロールも安定していました。
そして、投手戦にケリをつけた打のヒーローが、2試合連続3本目の本塁打を放った山本武白志選手ですね。元プロ野球選手の山本功児さんの息子さんです。大きな体からスムーズなスイングで左中間に放り込んだホームランは、スケールの大きさを感じさせます。あと2本打てば、清原(PL学園)の大会記録に並びます。期待したいですね。
明日の健大高崎、関東一のオコエ選手、仙台育英の佐藤投手、興南のトルネード比屋根投手の活躍が楽しみですね。