既に決勝トーナメント進出を決めている日本ですが、予選ラウンド最終戦を消化試合にするつもりなど、まったく頭にありません。
しかし、39歳のベテランとはいえ、メジャー通算156勝の実績を持つガルシアに翻弄されて、日本打線は手も足もでません。昨日もそうですが、カットボールやチェンジアップなどを低めにコントロールする良い先発ピッチャーが出てくると、なかなか打てません。
一方、日本の先発西は甘い球を打たれ、3点を失う苦しい展開。日本も平田、秋山のタイムリーで1点差まで迫るも、なかなか追いつけない。
ところが、8回裏、山田、川端の連打から、筒香が敬遠で、今大会絶好調中田に回ります。今回は会心の当りとはいきませんでしたが、外角に落ちるスライダーをうまくすくい上げ、同点でもいいという犠牲フライかと思いきや、あまりうまくない左翼手の頭を越える2点逆転タイムリー二塁打となりました。
こうなれば、もう日本の勝ちパターンと思いましたが、9回から登板の松井がいけませんでした。前回同様、一死満塁とすると、下位に三塁線を破られる2点逆転タイムリーを打たれました。昨日の、山崎、増井、澤村の継投は良かったですが、そろそろ、このあたりで抑えは決めていった方が良いと思います。少なくとも今回の松井は、一発勝負のトーナメントには危険ですね。
裏、日本は今宮がセンター右にヒット、秋山死球とチャンスを作ると、中島が送って二三塁。ここでベネズエラが山田を歩かせ満塁策としたにもかかわらず、暴投で労せずして、日本は同点。川端を歩かせ、再び満塁策。バッター中村晃で投手は左に交代。フルカウントから、中村は内野5人のシフトを破り、レフトに運び、サヨナラ勝ちを収めました。
序盤はリードされても、投手の質が落ちる、後半ではしっかり逆転するという、試合運びが形になってきました。しかし、守りでは、逆転後の抑えの松井の失敗は課題ですね。先に書いたように、より安定感のあるメンバーで、継投メンバーは固定してほしいですね。