既に高校総体も中止が決定しており、予想されていたことですが、春の選抜大会に続き、夏の選手権大会も中止が決定しました。1918年の米騒動の影響での中止、1941年の太平洋戦争の戦局悪化での中止に続き、3度目の中止だそうです(1942年から46年までは中断)。歴史の教科書で見る事案と並ぶ、まさに非常事態ですね。
全国には14万人の高校球児がいて、5万人弱の3年生がいます。中には、甲子園での活躍でプロを目指すエリート球児もいますが、5万人弱の大半は敗者となります。しかし、彼らにとっても、地方大会は集大成であり、何ものにも代え難い大会です。その大会もなくなり、5万人弱の3年生とその親御さんの心情を考えると、本当に身につまされるものがあります。私の倅の夏も、とても短いものでしたが、それでも本人も、親である私も、様々な思いを持ちながらも、大会が一つの区切りになったことは事実です。それがないままに、次のステップに進むのはとても大変なことだと思います。
しかし、そういう状況を一つのプロセスとして何とか受け止め、次に進む努力をするしかないですね。多くのアスリートがメッセージを発信していすが、こうした経験も、あとあと必ず自分の糧になると思います。今はそのように思えないと思いますが、そう考えて次に進むしかないですね。
遅咲きで野球に目覚めた散ドラOBの高校3年生もきっと悔しい思いをしていると思いますが、その悔しさを、ぜひ次の目標につなげてくれたらと思います。がんばれ、すべての高校球児!