因縁の韓国戦で幕開けです。韓国打線は強力との前評判です。先発も、北京五輪では完璧に抑えられた左腕です。対する日本の先発は、ダルビッシュや田中将大がメジャー入りした後の日本を名実ともに背負うエース大谷翔平です。初戦から決勝戦のようなテンションですね。
初回の大谷は、ボールがシュート回転するなど、やや不安定な出足でしたが、ここを三者凡退に抑えると、日本は初回にもチャンスを作り、2回には振り逃げでチャンスをもらうと、松田がおっつけてライト前ヒット、平田はバントを2回失敗した後、引っ張った当たりは三塁キャンバスへの絶好のゲッツー打球。万事休すかと思いきや、三塁手のグラブに収まる前に三塁キャンバス左端に当たり、レフトファウルゾーンに転がるラッキー二塁打で1点先制。嶋は4ゴロに倒れたものの、秋山四球で、2番坂本がライトへ犠牲フライを放ち、2点目を入れました。序盤での先制点が大きかったですね。
日本も各チームのクリーンナップを並べた強力打線ですが、狙いは徹底していましたね。単純に、バントをするとか、足を使うというのがスモールベースボールではなく、しっかりセンター返しを心掛けたり、進塁打が必要な時には右に打ったりと、こうした考えた野球を総合して、スモールベースボールと言うのではないかと思いました。
そして、大谷も良かったですね。初回に161kmを出したように、ストレートも走っていましたが、147kmのフォークには、古田、前田の解説陣、ゲストの青木宣親も思わず、笑っていました。147kmのストレートを投げられない投手もたくさんいるのに、147kmのフォークって…という感じです。
5回には韓国の50本塁打選手にアンラッキーな二塁打を打たれ、続く6番を四球として、この試合初めてのピンチを迎えましたが、続く7番には威力あるストレートで2球バントを失敗させた後三振にとり、8番、9番代打も三振とする三者連続三振で無失点で切り抜けました。圧巻です。
裏には、4・5番が倒れて二死から、中田翔が左腕一本でフォークをしぶとくレフトに運び、松田が四球を選び、ラッキーボーイ平田がフルカウントから高めのボール球を叩きつけてライト前に運んで、待望の3点目をとりました。この二死からの得点は大きかったです。
そして、6回も大谷翔平は 1番からの上位打線を、6ゴロ、連続見逃し三振で三者凡退に抑える圧巻の投球でお役御免となりました。被安打2・10奪三振の快投でした。見事でした。そして、裏には、一死から坂本が左翼席中段に完璧なホームランで4点目。貴重な中押しとなりました。
7回は代わった則本が、韓国自慢の4・5番を連続三振にとるなど、三者凡退にとりました。イ・デホには、157kmのストレートで三振でした。これまた見事でした。しかし、8回にはヒットや四球でピンチを招きますが、坂本のファインプレーや気迫の投球で、何とかピンチをしのぎました。
そして、8回裏、二死から坂本がセンター前に運ぶと、この日、当たりがない山田の打席でエンドラン。山田の当りは、三塁手のグラブを弾き、勢いが弱まりファウルゾーンに転がるすきに、一塁走者坂本が一気にホームインし、ダメ押しの5点目です!
そして、9回は2年目の20歳松井裕樹が登板です。しかし、4・5・6番に連打され、無死満塁。やや球にキレがないか。やはり、3年目の大谷とは、経験の差がありますか。しかし、7番をフルカウントから三振、8番を内野フライ、9番3ファウルフライで無失点で切り抜けました。
完勝でした。メジャーリーガーが参加しようが、しまいが、真剣勝負の大会だということが十分印象づけられた開幕戦でした!
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