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八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

野球とラグビー

2007年01月28日 00時08分13秒 | スポーツ

 管理人は、野球はもちろんスポーツ全般の観戦が好きですが、野球以外で一番好きなのは何かと聞かれたら、ラグビーです。管理人の通っていた高校は、冬場は体育の授業がラグビーという変わったところだったので、実際に体験して楽しさを知ったということもあるのですが、それだけではありあません。

一見すると、まったく違う野球とラグビーの共通点は何かと言うと、ゲームの複雑さです。こういうと、サッカーをはじめ、その他のスポーツのファンは怒るかもしれませんが、サッカーが世界一メジャーなスポーツであるのも、ボール一つあればよくて、ルールも大雑把に言えば、キーパー以外は手を使えず、待ち伏せ禁止(オフサイド)だけという単純明快なものだからです。野球はボールゲームの中では特殊なスポーツなので、ルールがともて複雑だということは皆さんご承知でしょうが、ラグビーのゲーム形式はサッカーのように一つのボールをゴールに運ぶという同じものなのに、その複雑さはまったくレベルが違います。その理由の一つは、ボールを前に投げられないということであり、ボールが楕円ということであり、更には、サッカーのように皆が足で蹴るしかないのと違って、スクラムを組んだり、ボールを持って人に押しつぶさる人もいれば、キックで陣地をかせぐ人、ボールをうまくパスする人、ボールをもらって相手を抜き去る人、ラインアウトというタッチラインから投げ入れたボールをキャッチする人など、その役割がさまざまだからです。ルールも、前に投げてはいけない(スローフォワード)ということ以外、前に落とすとダメ(ノックオン)、密集で倒されてボールを離さないとダメ(ノットリリースザボール)、わざとスクラムを崩すとダメ(コラプシング)など、数え上げたらキリがありません。こうした複雑さが、野球と同様面白さの理由なのですが、野球との違いを上げれば、それは一瞬にして攻守ところを変えるスピード感でしょう。

 

野球は先程述べたように、一般的なボールゲームのように、攻守ところを変えて一つのボールをゴールに運んだり、相手のコートに叩きつけるようなスポーツではなく、攻守がはっきりしていて、しかも、ピッチャーとバッターという18人のプレイヤーの中のたった二人の戦いを起点にしているという点でまったく異質なスポーツです。こうした特徴のために、他のスポーツと違って、目まぐるしく試合が進むということはなく、むしろいろんな「間」(時間)があります。こうした「間」があるため、人間の感情とか、読みとか、ドラマとかが生まれ(というより、それを見る側の想像する余地が生まれ)、何事に物語を見ようとする日本人の感性に合い、これだけ人気が出たのでしょう。

私も、江夏の21球とか、日本シリーズで王選手が山田投手から放った起死回生のスリーラン本塁打とか、長嶋の天覧本塁打とか、松坂対イチローの対決など、一対一の人間の勝負は好きですし、だからこそ野球は面白いと思う人間の一人ですが、最近野球の人気が少しかげっている一つの原因は、こうした「間」が単なる「ダラダラ」になってしまっているからではないかと思います。ただでさえ、ほかのボールゲームに比べ、スピード感の乏しい野球で、一対一の緊迫感が薄れたら、見るほうが退屈になるのも仕方がありません。昨夏は、ハンカチ王子斉藤祐樹と駒苫のマークンの熱戦に、日本中が熱狂しましたが、それ以外でも高校野球が見ていて飽きないのは、一試合一試合にかける必死さと、攻守交替や投球ごとのスピード感があるからです。是非、プロ野球も、一対一の真剣勝負をもっともっと見ごたえのあるものにするように努力し、同時に3時間も、4時間もかかるダラダラ試合をやめて、キビキビとした緊迫感のある試合をしてほしいものです。

ドラゴンズ諸君は、試合時間は1時間30分で切られてしまうので、時間はともかく中身は、少年野球なんだから、高校野球の先輩たちを見習って、キビキビプレーをしてほしいものです。

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