メジャーリーグでは、かの有名な「バンビーノの呪い」(ベーブ・ルースを放出してからレッドソックスが優勝出来なかったこと)のほか、福留が入団したカブスにも「ヤギ(だか羊だか)の呪い」があるのだとか。他にもいろんな呪いがあるのかもしれませんね。日本で言えば、さしずめ「長嶋茂雄の呪縛」でしょうか。
昨日、巨人が開幕6連敗を免れて、漸く初勝利しました。自慢の重量打線が爆発しての勝利ですが、6試合に1回ではいかにも効率が悪すぎます。この試合を「行列が出来る法律相談所」の北村弁護士が観戦していたそうですが、彼は熱狂的な巨人ファンだとか。「芸風」かもしれませんが、苦虫をかみつぶしたような顔で冷徹に法律を使いこなす彼が、まったく非論理的なチームづくりをする巨人の熱狂的なファンだというのは、意外であり、滑稽な感じがします。想像するに、「長嶋茂雄の呪縛」のせいではないかと思います。彼だけでなく、徳光さんや、多くの中高年がこの呪縛にはまっているのではないかと思います。広大なアメリカと違って日本では、本拠地の野球チームという色はありませんし、巨人の本拠地東京はもっともローカル色がありません。ましてや、一昔前までは、TV中継は巨人しかないのが当たり前であり、地域や個人のアイデンティティとはもっとも遠いところにあるチームです。たまたま、誰もが同じものを目指していた日本の高度成長期と歩調を合わせて、強い巨人があり、その中心にいたのが長嶋茂雄だったわけです。こうして、この時期を生きた人々の多くが「長嶋茂雄の呪縛」にはまったのでしょう。高度成長が終わりを迎えたように、長嶋茂雄も引退し、監督も5年で解雇同然で追われました。普通ならここで呪縛が解けるところですが、長嶋茂雄は巨人に操を立て、浪人を貫き、長い時間を経て巨人に復帰し、惜しまれながら勇退後も終身名誉監督として、巨人と人生を共にすることにしたのです。「巨人は永久に不滅ですっ!」と語った自らの言葉通りの人生です。こうして「長嶋茂雄の呪縛」は解けることなく、多くの中高年を熱狂的な巨人ファンとして縛り付けているのです。巨人はそのおかげで今でもある程度の人気を保っているのですが、長い目で見た時に巨人のためになっているかどうかは、?です。中高年は呪縛で縛っておけたでしょうが、本来ファンをチーム縛りつけるのは現役選手です。そうした選手を作り出せずに、いつまでも長嶋監督に依存していた巨人自身もまた、「長嶋茂雄の呪縛」にはまっていたと言えます。
管理人が野球に興味を持った頃は、長嶋選手は引退間際で呪縛にはまることはありませんでした。管理人にとってその対象は王選手でしたが、彼もまた監督を追われました。しかし、王さんは巨人に操を立てるよりは、野球人としてグランドに立つ道を選び、ダイエー(現ソフトバンク)に身を投じました。ここで、管理人はある程度「巨人の呪縛」を説かれて免疫が出来たのだと思います。その後、管理人が好きだった西本聖投手も中日に移籍しました。松井秀喜選手もヤンキースに移籍しました。桑田真澄投手もメジャーへ挑戦しました。こうして今や管理人は、巨人のことは気にならないこはありませんが、子どもの頃に負けてテレビやラジオを蹴飛ばすようなこともなく、冷静に見られる対象となっています。それぞれのチームが、新たな呪縛を生み出すような魅力あるチームづくり、選手づくりをしてほしいと思います。
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