散ドラがないし、ストーブリーグも下火気味なので、この時期がピークの駅伝やそれに関連する自分のジョギングの話題ばかりです。今日もその続きです。
ブルーレイの「風が強く吹いている」を観ました。うーん、いい!と言えばいいし、ちょっと…と言えばちょっとという感じもします。
主役の一人である走(カケル)役の林遣都はイメージ通りです。もう一人の主役である清瀬灰二(ハイジ)役の小出恵介もまあイメージに近いですが、贅沢を言えば、もう少し顔・体を絞り込むか、そういう人をキャスティングしてほしかったです。ほかの8人は、個人的には、微妙にイメージと違う点もありますが、それは、原作物に付き物のギャップなので仕方がありません。それよりも、こうしたスポーツ物は、スポーツそのものがなってないと全くの興ざめとなりますが、その点ではなかなか真に迫っていて、良いと思いました。
一方、原作物に付き物とはいえ、少しがっかりな点は、やはり2時間という制約の中で、原作のいろんな要素が割愛されてしまうことですね。これも仕方がないと言えば、仕方がありません。
原作では、走ることに対しては圧倒的な才能を持ちながら、自分の思いを言葉に出来ずに、苛立ったり葛藤するカケルの内面や、第一線で走ることの希望を絶たれてから走ることの意味を探してもがき、やっとその道を見つけたハイジの思い、この二人の思いに巻き込まれながらも、そのうち自分たちの思いも二人の思いに重ねてていく竹青荘のメンバーたちの内面が、丹念に描かれているのですが、その辺りは必ずしも十分に描き切れていません。これは2時間という制約の中では仕方がないことでしょうね。
この物語は、とても現実にはあり得ないと思うような内容を、綿密な取材によって、本当のことのように読ませますが、事実は小説より奇なりというように、現実の箱根駅伝は毎年小説のようなことが起きています。それもこれも、それまでの毎日の中で数えきれないほどの努力があればこそでしょう。
散ドラ諸君の駅伝も、あと2週間あまりです。力を蓄えるのには、あと2週間でどうなるものではありませんが、元々の地力はあると思いますので、それを最大限引き出せるような準備をしっかりしてほしいと思います。試走もあと1回くらいは出来るかと思いますが、その時に本当に死にもの狂いになって、息がゼエゼエするような走りをするということです。
昨年の試走で、私が5分47秒を記録した時や、今年6分03秒を記録した時は、走り終わったあと、本当に気持ち悪くなるほどでした。みんなそれだけの走りをしているかどうかです。苦しいのは誰だって嫌ですが、それを体で覚えていないと、本番でそれを出すのは難しいと思います。
がんばって、苦しんでください!
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