ジョギングを始めて14年くらいになりますが、最初の頃は日曜日は散田ドラゴンズのお手伝いをしていたので、マラソン大会に出ようという気もあまり起きませんでした。そのうち、横中PTA会長の勧誘を断り切れず、横中PTAチームとして、駅伝に出たことがありました(「第61回全関東八王子夢街道駅伝競走大会!」)。駅伝はチームで襷をつなぐプレッシャーがものすごく、自分ひとりで走れるマラソン大会に出てみたいなと思うようになりましたが、それほど本気で大会を探すでもなく、そのうち散ドラを退団すると、仕事が忙しくなり、ジョギング自体もままなくなり、マラソン大会どころではなくなりました。
その後、徐々にジョギングも復活し、群馬に単身赴任した昨年からはだいぶ走る距離も戻ってきました。そんな時、この群馬の中心部を走る「群馬マラソン」の存在を知り、エントリーしてみました。
20km走れればマラソンは走れると言われますし、結構前ですが、ジョギングで40km以上何度か走っているので、正直走れないなどとはまったく思っていませんでした。しかし、です。世の中そんなに甘くないですね。
エントリーの際に自分のタイムを自己申告するのですが、内心4時間30分(6分24秒/km)くらいで走れると思っていたものの、初マラソンですし、控えめに5時間でエントリーしました。そうしたところ、一番最後のEブロックからのスタートとなり、しかも並ぶところを間違えていて、その中でも結構後ろの方になってしまいました。すると、スタートしてからも、周りはスタート地点のカメラに手を振って応えるようにゆっくり走る人たちばかりで、しかも道一杯に人が溢れていて、中々前に進めません。焦った私は、道の端から人を抜いたり、空いているスペースを探して左右に蛇行して抜くなど、スピードをあげて、ノロノロ集団を抜いていきました。しかし、これが良くなかったと思います。完全にオーバーペースでした。
もう一つ、脱水気味になりかけていたかもしれません。スタート直後には、唇がカサカサになっていました。5時前には起床して9時スタートで4時間が経過しています。普通のジョギング時は、起きて1時間くらいで出発するのに対して、はるかに時間が経過して、こちらが思う以上に水分を消費していたのだと思います。
結果、20kmくらいから体の異変を感じ始めました。足のふくらはぎがピクピクし始めたのです。20kmだろうが、30kmだろうが、ジョギングで足がつったなんてことはありません。嫌な予感が頭をよぎります。元々のプランでも、「歩く」という選択肢はまったく入っていませんでした。まだ半分以上あり、どうすればいいかまったく分からなくなります。そうこうするうち、25kmあたりで完全に足がつって走ることが出来なくなり、立ち止まらざるを得ませんでした。周りを見ると、そんな人がポツポツと出始めています。
足を伸ばしたして、また走り始めますが、すぐまたピクピクっときて走れなくなります。こうなると、一気にペースダウンです。26km、27km、28kmまで到達するのが何と遅いことか。何とか30kmまでたどり着いたものの、まだ12kmもあり、とても完走できる気はせず、もう絶望感しかありません。
それでも何とか歩いたり、ヨロヨロ走り、31kmまで走ると、横の電柱に首を持たれかけのびている中年男性がいました。足ではなく、熱中症か何かで、女性ランナーが声をかけていました。こっちもそれどことではないのですが、とりあえず、近くにいた警備員の方に大声で声をかけ(そこまで走ることも出来なかったので)、その倒れている人を任せました。ゴールするまでにこうした人を4~5人は見かけたでしょうか。明日は我が身という気持ちが強くなります。それでも、会社で数人の部下にはマラソン大会に出ることを話していたので、棄権だけはしないとヨロヨロとですが、前に進みます。
トボトボでも歩くだけなら完走は出来ます。しかし、問題は制限時間です。チェックポイントごとに制限時間が定められており、それを過ぎると、バスで回収されてしまいます。まだ、10km以上あるので、歩くだけでは、この制限時間にひっかかる可能性大です。既に走る気力はないのですが、こうした時に頼りになるのは、一緒に走る仲間です。といっても、知り合いではありません。たまたま、隣近所を走るランナーの方です。私の場合、〇〇病院というTシャツを着た女性ランナーです。他にも見たので、チームとして参加しているのでしょう。この方は、私のように足はつってはいないのでしょうが、もう走ることが出来ずに競歩のような早歩き状態でした。私は歩きながら少し状態が良くなると、トボトボ走り、この女性ランナーを追い抜き、足がまたピキッときて歩かざるを得なくなると、彼女に抜かれるという繰り返しでした。こんなことを10kmくらい続けて、何とか40kmまでたどり着きました。しかし、最後の2kmはきつかった。もう少しだと思いつつも、長い1本道でゴールの方が見えながら、中々たどり着かない辛さ。本当に疲労困憊で何とかゴールにたどり着きました。
群馬マラソンは、利根川べりや、ニューイヤー駅伝コースの一部を走る見どころのあるコースですが、そんな余裕はまったくありませんでした。今はリベンジしたい気持ちと、もうこりごりという気持ちの半分半分ですね。
以下がラップタイムです。後半のペースダウンがよく分かります。
~5km 27:49
~10km 29:26
~15km 30:27
~20km 31:28
~25km 35:09
~30km 43:56
~35km 44:56
~40km 44:45
~42.195km 21:13
結果、ネットのタイムは、5:09:09 でした。途中、4時間30分のペースメーカーに抜かれ、5時間のペースメーカーに抜かれました。恐らく、スタート直後に私がイライラして早々に抜かしたランナーたちにも相当数抜かれています。まるでうさぎと亀の話のようです。
ジョギングとマラソン大会はまったく違う。人がいると、自分の走りも影響を受けるということを改めて実感しました。
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