稀代のバット職人だった落合博満の言葉です。ですから、彼はウェートトレーニングなどはせずに、基本的に野球の練習で体を鍛えていました。どことなくアスリートと呼ぶのが憚られるようなぽっちゃり体形でしたが、ああ見えて実は守備も下手ではなく、確か二塁手と三塁手でゴールデングラブ賞を獲得しているはずです。そして、バットを操る体の動きは抜群でした。トスバッティングなどはまさに落合選手がお手本です。
それに対して、ウェートに走ったのが清原和博ですが、見た目と違って鋼のような体とはならず、晩年はずっと故障に苦しみました。ウェートが絶対にダメとは思いませんが、あくまで補助的なものでしょうね。
昨日の散ドラの練習で、部員と一緒にダッシュを3本ほど走りました。もちろん、負けるわけはありません。身を持って力の差を見せつけ、刺激を与えないといけません。しかし、以前はダッシュまでは必ずいっしょにやっていたのですが、いつからかダッシュをしなくなりました。
すると、今朝起きると、筋肉痛です。20kmジョギングしても筋肉痛にならないのに、ダッシュ3本で筋肉痛です。落合の言葉と同様に、何十km走っても、長距離と短距離では使う筋肉が違うのです。長距離は遅筋という細い筋肉で、短距離では速筋という太い筋肉を使います。それぞれの筋肉を使う同じ状況で鍛えなければ、まったく練習にならないということです。
昨日の横中の練習試合を見ていて、我が家の倅は体重が40kg弱なので、まだまだ非力なのは明らかでしたが、昨日もセンター前にヒットも打ちましたし、先日の多摩大会予選でもレフト線へ二塁打も放っています。
これに対し、同じように痩せていた中学時代の私は、どうしてもセンターから左へ強い打球が打てずに、いい当たりはライト方向にしか打てませんでした。皆さんご承知の通り、ライト前にいくらいい当たりを打っても、中学まではライトゴロになってしまいます。
どう考えても、今の倅よりも部活の練習量も多かったはずですし、家での素振りなどもはるかに多かったのに何故だろうと考えてしまいました。考えられることは、私は小学校時代、1~2ヶ月の期間限定のソフトボールしかしていなかったのに対し、倅は曲がりなりにも小学校3年生の終わりから野球をやっていました。つまり、体形や筋肉は同じようでも、野球で使う筋肉は使っていたということです。また、私たちの頃は、部活と言えば野球がトップと決まっており、ものすごい人数の部員を抱えていました。そして、1年生の時はバックネット裏での声出し、球拾いと相場が決まっており、まともな練習はさせてもらえませんでした。今は当然そんなこともなく、普通に練習をしています。そんなところの差も出ているのだと思います。
いずれにしても、何かをやるのに必要な力は、その何かをやって身に付けるのが一番だということでしょうね!いろいろ新しいことを試すのもいいですが、まずは野球の練習をしっかりやること、それを心掛けましょう!
今日のジョグ
5km 27分32秒
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