ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

赤ちゃんに6ヶ月までは果汁を与えるな

2007年11月12日 | 果汁は6ヶ月まで与えるな
自治体のホームページや保健師の知識の低さのために、間違った情報が流されています。
そこで今回は、アメリカ小児科学会の専門委員会の勧告を、お知らせします。
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PEDIATRICS Vol. 107 No. 5 May 2001, pp. 1210-1213
アメリカ小児科学会 栄養に関する専門委員会 子どもに果汁を与えるリスクと適切な摂取方法についての勧告

1.果汁は生後6ヵ月未満の乳児にはなんら栄養学的な利益はありません。
2.生後6ヵ月以降の乳児や子どもに対して果汁は果物そのものに優るよう な栄養学的な利益はありません。
3.果汁や濃縮還元果汁はよくバランスのとれた食事の一部として摂取され るなら、健康的な食事の一部分となりえ 
 ます。しかし、果汁飲料は栄養学的 に果汁と同等ではありません。
4.果汁は脱水の治療や下痢の管理に用いる飲料としては不適切です。
5.果汁の過剰摂取は栄養障害に関係するかもしれません(栄養過剰や栄養 不足)。
6.果汁の過剰摂取は下痢、鼓腸、腹部膨満、そして齲歯と関係する可能性 があります。 7.殺菌されていない果汁は
重篤な疾患を引き起こす病原体を含んでいるか もしれません。
8.各種の果汁は、小児の年齢に応じて適切な量が与えられる限り、問題と なる臨床症状を引き起こすようなことはないでしょう。
9.カルシウムを強化した果汁は有効なカルシウム源となりますが、母乳や 人工乳そして牛乳に含まれるほかの栄養素は存在しません。

勧告
1.果汁は生後6ヵ月未満の児に飲ませるべきではない。
2.乳児には哺乳びんや簡単に持ち運びのできる蓋つきのコップから果汁飲 料をあたえない。これにより簡単に1日中果汁を摂取することを許すことに なる。乳児には寝る前に果汁を与えてはならない。
3.果汁摂取量は1-6歳の小児では1日当たり4-6オンス(約110-170 mL に制限すべきである。7-18歳の小児では1日あたり8-12オンス(約220340 mLまたは2盛り(サービング)に制限すべきである。
4.小児が果物そのものを食べることにより、1日の摂取量を摂るように推 奨する。
5.乳児、小児、そして青少年は殺菌されていない果汁を飲むべきではない 。
6.小児の栄養障害(栄養過剰と栄養不足)を評価する時に、保健医療従事 者はどのくらいの量の果汁を摂取しているかを確認するべきである。
7.慢性の下痢、過度の鼓腸、腹痛、腹部膨満を伴う小児の評価をする時に 、保健医療従事者は摂取されている果汁の量を確認するべきである。
8.齲歯の評価をする時に、果汁の量と飲む方法を確認すべきである。
9.小児科医は、果汁と果汁飲料の使用について普段から話し合い、親に両 者の違いについて教えるようにするべきである。
アメリカ小児科学会 栄養に関する専門委員会1999-2000 S
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いかがでしたか。
参考にしてください。
我が国の学会は、このような勧告をだしません。
国は企業の利益を優先するために、私たち国民をないがしろにしています。
私たち国民は自らの力で健康と我が子を守る必要があります。

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