ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

カナダのお産事情

2008年05月23日 | インポート
今回は、海外のお産事情についてお知らせします。
たまごママネットのカナダ在住の会員さんからのレポートです。

カナダのようなお産は、今の我が国では無理でしょうね。
なぜならば、産婦が主体的にしかもポジティブにお産をするという意識が希薄で、産ませてもらうという状況では無理です。
最低限の診察しか行われません。
超音波の健診は2回だけです。
ある意味ではこの2回という回数が世界の標準です。
WHOの勧告は2回までとしているからです。
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Q.日本にあるような、有床診療所(いわゆる個人の産院)という物が有るのかどうか?

A.皆無に等しいです。99%カナダの医療は州がやっているもので私立の診療所はごく一部です。
そして私立診療所には産婦人科はありません。
  妊婦健診をオフイスのような町の産科診療所で受けて、分娩になると大きな病院で出産するタイプが多いですが、分娩の場所は事前に自分で選択できます。

自分の家で産婆さんが来るというのもあります。結構これが最近の流行です。
産婆さんの場合検診も産婆さんが家に来てやることになります。
こちらの検診はドクターのオフィスでも問診が中心で超音波などはありません。
家に来てもらっても同じ内容の検診です。
分娩もバスタブや、台所や自分の一番安心できる場所で出来るという選択もあります。
  その場合、検診を受けていた医師は分娩に立ち会います。
担当のドクターは必ずどこかの大きな病院に属してますので、そこで
の分娩になりますが、妊婦の住んでいる地域から遠い場合は別の病院で紹介されたドクターに分娩をやってもらう場合もあります。

Q.ファミリードクターに検診もやってもらい分娩もやってもらう場合、そのファミリードクターによって立ち会えない場合もあると思われますが、その時は全く知らない医師や看護スタッフの中での出産となるのでしょうか?


A.その通りです。こちらのドクターは勤務時間が決まってますし、バケーションなどに行ってしまう場合もあります。

午前8時以前午後5時以降はシフト勤務の知らないドクターがバトンタッチです。
友達で長引くお産で4人ドクターがかわっていったと言ってました。

Q.入院期間はどのぐらいですか
A.異常がなければ1泊です。

Q.入院が短い場合は、産褥のケアーはどのように行われているのか

A.産褥のケアーは自分で出来るものと判断されてます。入院中も特に何もしてもらえませんでした。
縫い目がちゃんとふさがってるかという確認は何度もされましたが。
コミュニティーナースという地域の訪問ナースが退院後家に来てくれます。
彼女が母乳の指導や赤ちゃんの体重をチェックします。
色んな質問に答えてくれますが、大事なことは結局はドクターのオフィスに行って診てもらうことになります。

Q.分娩費用はどのぐらいですか
A.ゼロです。州負担です。病院で1人部屋を希望の場合入院費が1万円くらいかかりますが、払わなくても部屋が空いていればそこに入れてくれます。

日本ほど細かな診察をしてくれる産院はほかにないと思います。

カナダでは妊娠判定も自分で薬局でキットを買ってやり、その後医者に行って報告しても「よかったね」だけです。

検査はドクターのオフィスではなく、検査専門にやってるクリニックラボに行ってやります。
超音波での確認はお腹が大きくなってからでした。
何もなければ分娩まで2回しか超音波はやってもらえません。

私は妊娠初期からずっと出血が続きましたが自分で大げさに救急病院に行かない限りは、普通の検診では触診すらしてくれませんでした。

ドーパーでお腹の上から赤ちゃんの心音を確認し、ちゃんと動いていれば「大丈夫」と言って帰されます。

あと、お産の当日は陣痛が5分刻みになってから病院に電話するという決まりです。

それよりも早く電話をしたり、病院に行ったら門前払いされます。

私は忠実に5分刻みになるまで待って電話しましたが、あまりにも進行が早く病院に到着したとには子宮こうが9センチあいてました。
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素晴らしいレポートありがとうございました。

カナダのお産の事情でした。
考えさせられるコメントですね。
皆さんはどのように感じましたか。



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