ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

赤ちゃんと授乳中のお母さんに優しい食事

2008年01月17日 | 子育て・授乳中の食事
今回は、いつもお世話になっている助産婦の若松寿美恵さんのお書きになった文章をお借りします。素晴らしい文章です。
是非参考にしてください。
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赤ちゃんと授乳中のお母さんに優しい食事
-楽しいおっぱいライフとおいしいおっぱいのために-
 赤ちゃんの誕生を迎えられ、おっぱいライフ(授乳期)を楽しんでお過ごし頂く上で、お母さんが口にするものがとても大切な役割を果たします。お母さんが食べたものは、多くがおっぱいに移行し、赤ちゃんを育んでくれます。また同時に、食べるものの中にはおっぱいの質を落としてしまったり、おっぱいを詰まらせたりと悪さをするものもあり、食事の内容には気を配ったほうがよさそうです。
 では具体的にどのような食事が好ましく、どのような食事は避けたほうがよいかをご説明します。
 好ましい食事-まずは和食中心で!! 油と砂糖は控えめに。
和食は上手でない方も、お米を5割以上、しっかりよく噛んで召し上がって下さい。次に具沢山のお味噌汁。この二つで腹八部になるような食習慣になると、おいしいきれいなおっぱいが出て、おっぱいが詰まるといったようなトラブルも起こりにくくなります。
和食と言っても油で揚げたようなものはおススメできません。また、煮物に使う砂糖が多いと、おっぱいの味が落ちたり詰まりやすくなります。
甘みをつけたいときは本みりんで(みりん風調味料はおいしくなりません。)、またどうしても砂糖が必要な場合は黒砂糖など、未精製のものを少量にされるとよいかと思います。

おやつにはおむすびやお芋、おせんべいなどがおススメです。
好ましくない食事-カタカナで表記されるものはほとんどといっていいかも知れません。
特におっぱいの腺がしっかり開いてくるまでに高カロリーの食事を摂ていると、おっぱいが張りすぎて、赤ちゃんが上手に飲めなくなってしまいます。お産後2~4日目にかけて、多くのお母さんのおっぱいでは生理的に赤ちゃんが必要とする以上の乳汁が作られます。そのときにおっぱいの出口が無く、高カロリーの食事を摂ると、おっぱいは岩のように固くなり、熱を持ち、痛みを伴います。おまけに赤ちゃんが吸えなくなり、おっぱいライフのスタートがとても困難なものになってしまいます。少なくてもお産後1週間ぐらいは、油っこい食事や甘みの強い食事は遠慮したいものです。
乳製品も気をつけましょう。牛乳やヨーグルトからカルシウムが摂れると思わされている日本人は、赤ちゃんのためにとせっせと牛乳を飲みますが、日本人は牛乳からカルシウムを吸収出来ません。摂取できるのはたんぱく質と脂肪で、これらは子牛用に作られていますので、人間には消化吸収をする上で負担になるばかりでなく、おっぱいをどろどろにしてしまいます。おっぱいはお母さんの血液から作られるので、血液をどろどろにする食事はおっぱいもどろどろにしてしまうのです。
母乳育児を推奨している施設でも、入院中にフランス料理のフルコースを出したり、おやつの時間に生クリームやチョコレートたっぷりのケーキを出されることがあります。トンチンカンも甚だしいのですが、おっぱいのことがよくわかってない人は、お母さん方に喜ばれると勘違いしているのかもしれません。下手な誘惑には乗らないほうが賢明のようです。
香辛料も注意が必要です。赤ちゃんのウンチに血液が混じることがあります。
緑茶、コーヒー、紅茶に含まれるカフェインも要注意です。赤ちゃんのイライラの原因になることが多いのですが、そのことに気づかず、「うちの子はよく泣いて扱いにくい」と思い込んでるお母さんによく出会います。

 おいしいおっぱいは、さらっとしていて透明感があります。一方、そうでないおっぱいは白く濁っていて、どろっとしています。時々、おっぱいをなめて味を確かめてみてもよいかも知れませんね。余談ですが、夏にゴーヤを食べ続けたお母さんのおっぱいは苦くて冷たく、赤ちゃんはおっぱいを見せられるだけで、嫌がってふんぞり返って泣き叫んで怒っていました。赤ちゃんの味覚はとても敏感で、おいしいおっぱいが大好きです。

 和食中心が当たり前になると、お母さんの体調もよくなります。まずはご飯とお味噌汁で腹八分!を続けてみて下さい。  助産婦 若松寿美恵
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出来る範囲で実行してください。
旬の食材をいただきましょう。
心と体に優しい食事を家族みんなでいただきましょう。

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