ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

妊娠中からの絆つくり

2008年01月15日 | 出産・育児
このところ人間関係が希薄になり多くの問題が発生しています。これは親子関係も例外ではなく毎日のように尊属殺人が起きています。

20年前であれば自分の子どもが重大な犯罪を犯しそうになったり、非行に走る傾向が見られたら、親は、我が身を挺して説得したり諭しました。
現在では親は「自分には説得などできない」「相談するところがない」「自分には無理だ」などとはじめから解決することを避けている。

子育てもの最初から「自分の子がかわいいと思えない」「育て方がわからない」と訴える母親が後を絶たない。
ここ数十年で我が国は、核家族化や消費は美徳などという考えや金銭第一主義がはびこり、社会は大きく歪んでしまった。
同じように子育て力が低下してしまった。


霊長類は子を産み、その子を抱き、哺乳し、育てる。

我が国ではこの当たり前の子育てが年々できなくなっている。

その背景にあるのは「安全」という名のもとに医療に管理され、ベルトコンベアー式お産を強いられ、生まれれば児はそのまま新生児室に送られ、母親に抱かれないままに3時間おきに人工乳を与えられる。

太らせ眠らせることを目的に人工乳を与えられる。それが育児と教えられる。
帰りにはミルクメーカーのお土産付きである。

人口乳の授乳は「飼育的」であり、育児とはかけ離れている。

飼育は単に体の栄養を与え肥え太らすものであり、子育てとは体だけでなく心の栄養を愛情とともに与えるものである。
体の栄養は、第三者や他人でも与えらることが出来る。

赤ちゃんの心と体を育てる最良の栄養は、親から子への貢ぎ物である「生き血=母乳」である。


「疲れを癒す」の名のもとに、赤ちゃんと接触の少ないままに退院し、家に帰ってから我が子に対しての無知を感じる。

産院は、産ませるだけではなく退院後の子育てを視野に入れた教育をしなければならない、何故ならば「今の親」は子育ての力を、親から伝えられていないからです。
形ばかりの「母親教室」が2~3回行われるのがせきのやまである。
産婦人科医のお産への理解が深まることを祈らざるを得ない。

育児への不安と責任感に押しつぶされ、育児ノイローゼとなり子どもの将来に大きな影響を与える。

新生児期の母子の愛着を育む子育てが大切です。
この時期に、子の親に対する信頼の薄さは、その後の対人関係の希薄さに影響する。
様々な障害の種となる。

 本来の人間的な子育てを取り戻すには、妊娠中からの知識と心構えを得、母と父がともに心を一にして取り組んでいくしか方法はない。

お産も子育ても人任せにしてはならない。

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