ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

高層マンション、子育ての落とし穴

2009年01月25日 | テレビ・ゲームを子守にしないで
高層マンションでの子育に不安を感じていませんか?
それとも高層マンションでの生活をたのしんでいますか?
確かに夫婦二人の生活では、眺望もよく快適なマンションライフが営めます。

高層マンションに居住するとどうしても外出する機会が減少します。
外に出るのが面倒になります。

家の中に閉じこもると、友人が出来なくなります。
それによって孤立します。
子どもも外遊びが少なくなり室内でゲーム三昧になります。

高層マンションに居住してしまったら、積極的に外出してください。
子どもも外遊びをさせてください。

これから、高層マンションを購入しようと考えているのであれば、子育て中の購入は控えたほうがいいのではないかと思います。
マンションの購入をお考えであれば、一階が理想的です。
ベランダや庭があるとベストです。
泥んこ遊びができます。
外出が容易になります。

高層階に住む子どもは、ひとりで外出しにくいので、家にいることが多くなります。
母子二人で密室で心理的に抑圧された環境になります。
小さな子どもは、エレベーターのボタンに手が届かないのでどうしても母親と行動を共にしないと外出することが出来ません。
タワーマンションに住む高層階の住民の外出頻度は低いと言われています。

??タワーマンションで暮らす子どもの生活習慣の自立はどうしても外出頻度が、少なくなりますので遅くなりがちです。

子どもの遊びは否が応でも、テレビの視聴やゲーム機器を友達にしてしまいます。

親と一対一で遊ぶ、友達と体を使っ て遊ぶ、言葉や絵に興味を持つ、自然にたくさん触れるという体験を十分にしないと、小学校 低学年で興奮力が十分に発現せず、無感動無気力の子どもになるのではないかと言われて います。この「親と一対一で遊ぶ、友達と体を使って遊ぶ、言葉や絵に興味を持つ、自然にたく さん触れるという体験」を妨げているのが、メディアの過剰摂取、テレビやゲームのやり すぎ、テレビに子守のさせすぎだと思われます。

その結果、暴力的な傾向や集団行動が出来ないなどの問題行動を起こすと言われています。

子どもの遊びは、外遊びが必要です。

高層マンションの住民の間では、エレベーター内での児童や女性を狙った犯罪が不安としてあるようです。高層階になるにつれ、エレベーターに乗っている時間が長くなるため、ひとりで子どもを自由に外出させるの機会が少なくなります。

高層階に住む親は比較的騒音が少なく静かであるために、どうしても物音に敏感になっていきます。
我が子が、室内で走ったり、物音を立てたりすると「走るな!静かに」と怒鳴ってしまいます。


無意識なままに高層マンションで子育てをしていると、子どもの成長発達は歪み、将来大きなツケが回ってくるかもしれません。

マンションの高層階に住む妊婦さんは大きな赤ちゃんを産む、そして難産傾向があるといわれてきました。

すでに高層マンションを購入され住んでおられる方は、子どもを連れて外遊びをさせてください。
公園やつどいの広場などを利用し、積極的に交流してください。
家の中で、密室子育てをしないようにしましょうね。

子どもの騒音対策としては、床に防音効果のあるマットや床材を敷くといいと思います。
階下の住民や近隣の住戸に居住してる方に「子どもが室内で走り回っていますのでご迷惑をおかけしています。いつもうるさくてすみません。ご迷惑な時には、いつでも言ってください。」等と挨拶をしておきましょうね。

その他、管理組合などの役員になることも必要です。皆さんに知っていただくいい機会です。積極的に志願してください。
子育て中は、近隣住民とのコミュニケーションを持つことはとても大切です。
子育て中のお母さんを捜して、サークルを創るといいですよ。
管理組合に子育て部会をつくるなど、住んでいる方は、現在の生活を不安思うのではなく、快適にしていくためにどうするべきかを考えましょう。

地震に備えて「家具の転倒」防止をしてくださいね。
家具の転倒や電化製品などの飛散にも注意してください。
高層マンションでは揺れが大きくなり重量物も飛んできます。
赤ちゃんや子どもがいる部屋には、上にものを置かないようにしましょう。

生活のための「飲料水」も確保しておきましょうね。
高層階から給水車までくみに行くのは大変です。
最低3日分の飲料水とカセットコンロは絶対に必要です。
懐中電灯、ラジオ、予備の乾電池、食料品、加熱しないで食べられるもの。
非常用に常備してください。最低3日分は必要です。
災害時にはラジオが、唯一の情報収集の手段です。

埋め立て地につくられたマンションは液状化のために外に出られません。
人工乳の方は「粉ミルク」を常に余分に買い置きしてください。
最低でも一缶は余裕を持って、調乳用のお湯を沸かすためにもカセットコンロは絶対に必要です。

上記の物品を、サバイバルのために準備してください。

これらのことを阪神・淡路大震災から学びました。

大震災は必ずやってきます。
そのために、備えは大切です。


我が子の今ではなく、10年先20年先を見て子育てをしてください。

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2 コメント

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いつもブログを拝見させていただいています。1歳に... (pokomama)
2009-01-25 23:52:05
いつもブログを拝見させていただいています。1歳になる娘がいます。

高層ではないですが、マンションに住む者として、思うところがあり、コメントします。

私は12階建ての9階に住んでいるのですが、一度火災警報器の誤作動で、警報音が鳴ったことがありました。
とっさに寝ている子どもを抱き、1階まで階段を駆け下りました。9階は階段で下りられる許容範囲内ですが、「これ以上高層だったらどうするんだろう?」ととても心配になりました。
また、今回は下りるだけでしたが、エレベーターの故障などで上り下りが必要になったら、9階でも無理かもしれません。
それだけ危ういところに住んでいるんだということを、しっかり認識すべきだと、痛感しています。

震災だけでなく、様々な災害への備えを、しっかりしておきたいと思います。ご忠告をありがとうございました。

あと、最近思うのですが、マンションのバリアフリー化は、子供の危険を体験する機会を奪っているかもしれません。
うちもバリアフリーのため、実家に帰ったとき、子供がちょっとした段差(敷居など)につまずいたり、玄関の段差を意識せず落ちそうになったりすることがありました。
高齢者にはバリアフリーが大切ですが、これから成長していく子供には、段差も必要だと思います。
できるだけ外に出して、坂道や段差、舗装されていない道の感触を、子供に体験させてやりたいです。


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pokomamaさん貴重なコメントありがとうございます。 (ひげ爺)
2009-01-26 00:11:07
pokomamaさん貴重なコメントありがとうございます。
バリアフリーが子どもにそのような影響があることを全く考えたことがありませんでした。
勉強になりました。
ありがとうございました。
バリアーの体験は必要ですね。
子どもは体験や経験に基づいて成長していきます。

災害に対する備えと意識を持つことが大切ですね。

ありがとうございました。
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