安中市松井田町坂本地内の横川-軽井沢間に「めがね橋」と呼ばれている「碓氷第三橋梁」はある。この橋は明治25年(1892)に完成したレンガ造り4連アーチ橋で、長さは91m 高さは31m あり国内最大規模である。現在は信越本線アプト式時代の廃線敷を利用した遊歩道「アプトの道」として橋上を歩く事ができる。「めがね橋」の少し先で下車、坂を下りていくと雄大な4連アーチの「めがね橋」眼前に迫ってくる。真下から見上げればその造りの凄さ美しさが伝わってくる。橋の左側より坂を上り橋の上に立つと両サイドに赤、オレンジ、黄色、緑のラデーションとなった広がった紅葉絵巻と青い空のコントラストが綺麗に映える異次元の光景を創り出している。鮮やかな紅葉衣をま纏い静かに佇む重厚な「めがね橋」は思わず息を呑む美しさにうっとりするばかりである。(1611)
熊本県玉名郡和水町江田、県道16号線の道の駅「きくすい」の南にある清原台地に菊水地区「肥後古代の森」がある。ここには国指定史跡になっている「3基の古墳」をメインに「歴史民族資料館」や 日本各地の民家を集めた「民家村」、「石人の丘」、「吊り橋」、「縄文の森」、カヌーに乗れる「カヌー館」、 温泉も備えた道の駅「菊水ロマン館」があり一帯は広大な公園となっている。三基の古墳中特に有名なのが「江田船山古墳」である。前方後円墳で全長62m、高さ10m 、5世紀-6世紀初頭の築造で被葬者はムリテ、他とされ後に筑紫君一族の配下に連なって地域の中首長の墓でとされた。未盗掘の古墳で中からは日本最古の漢字といわれる銀象嵌の「太刀」や「銀銅製の冠帽」などの国宝の品々200余点が出土した。一時、東京国立博物館に所蔵されていた程の扱いである。今、石人像などが建てられ観光地化されているが、先土時代~古墳時代そして縄文・弥生時代の土器や古墳からは古の今なお大陸文化の香りを漂わせてている。(1611)