今月10日から360本の「河津桜」を主役とした西平畑公園全「第20回 まつだ桜まつり」が開催されている。既に満開期を過ぎてちらほら新若葉が芽を吹き始めているがまだ「桜回廊」、「桜トンネル」、「桜アーチ」は美しく見応えがある。この「まつだ桜まつり」期間中もう一つの目玉は「子供館」が展示されている「雛のつるし飾り」である。地元の人々が一雛一雛を手作りしたという色とりどりの愛らしい「雛のつるし飾り」が約6千個も天井から吊るされ飾られている。年々個数が増え今は室内全体が立錐の余地もないほどたくさんである。この「雛のつるし飾り」は江戸時代後期から伝わる伊豆稲取地方の風習「吊るし飾り」のことで、長女の初節句に「無病息災」、「良縁」を祈願して雛壇の両脇に細工を吊すもので庶民の雛壇の代りとして作られたのが始まりである。この風習には子を想う親の深く熱い愛情が感じられる。(1802)
府中市南町に広大な敷地(13ha)に各種施設建物や公園があり、「森」全体が野外博物館となっている「府中郷土の森公園」はある。園内は四季の花が咲き乱れ、水辺や池に多くの鳥がやってくる。今「郷土の森公園」の「梅園」では2/3から3/11まで「梅まつり」が開催されている。梅園には60種、1100本の梅が植栽されている。今年は寒い日が続いたがこのところ少し暖かくなり、今「中咲き」が咲きだし梅園は紅白のグラデーションとなりつつある。予報では梅園全体の見ごろは2月末のようである。梅は百花に先駆けて咲くことから「花の兄」とも呼ばれる。気温に敏感な梅花、約60種、1100本の梅が咲き始めから散り際まで日々異なる「旬の美しい花姿」、「華やかな表情」、「甘い香り」、「雅な風情」で春の兆しを感じさせてくれる。(1802)