今月10日から360本の「河津桜」を主役とした西平畑公園全「第20回 まつだ桜まつり」が開催されている。既に満開期を過ぎてちらほら新若葉が芽を吹き始めているがまだ「桜回廊」、「桜トンネル」、「桜アーチ」は美しく見応えがある。この「まつだ桜まつり」期間中もう一つの目玉は「子供館」が展示されている「雛のつるし飾り」である。地元の人々が一雛一雛を手作りしたという色とりどりの愛らしい「雛のつるし飾り」が約6千個も天井から吊るされ飾られている。年々個数が増え今は室内全体が立錐の余地もないほどたくさんである。この「雛のつるし飾り」は江戸時代後期から伝わる伊豆稲取地方の風習「吊るし飾り」のことで、長女の初節句に「無病息災」、「良縁」を祈願して雛壇の両脇に細工を吊すもので庶民の雛壇の代りとして作られたのが始まりである。この風習には子を想う親の深く熱い愛情が感じられる。(1802)






