藤沢市大鋸に源頼朝が静岡の「三嶋神社」を勧請したのが始まりといわれる真言宗寺院「三嶋山感応院瑞光密寺」はある。開基は源実朝、開山は道教である。創建は建保6年(1218)で800年の寺歴を有し、藤沢宿では「白王山荘厳寺」に次ぐ最古の寺である。本尊は不動明王。慶長14年(1609)には江戸幕府より「檀林所」として指定されている。藤沢橋の交差点から国道1号線を東京方面右側よりほどなく右の角を曲がると突き当たりにある。「山門」を抜けると正面に入り母屋造りの「本堂」、本堂前には弘法大師像、鐘楼、二つの石碑がと十三重石塔がある。境内右手には源頼朝が勧請した「三島大明神」がある。源頼朝が建てた長谷寺の輪蔵のように経が納められている回転する堂がある。当寺は相模国準八十八ヶ所霊場の一番札所である。(1812)
相模原市南区に四季の花が絶えない、市民のオアシスとなっている「相模原麻溝公園」はある。センター広場から「花の谷」にかけての散策路スロープ左右に各一本の「クロガネモチ=黒鉄黐」の木がある。クロガネモチは「苦労がなく金持ち」に通じるネーミングから縁起木として知られる。クロガネモチは樹高10mから15m程ある大きな木である。クロガネモチは5月から6月に淡紫色の花をつけ、秋冬(10~1月)に球形で直径6mmほどの小さな赤い実を沢山つけ公園や庭を彩りひと際目を惹く花の少ない冬を彩る希少な存在である。この実は小鳥たちが好んで食べることから、運が良ければ鳥の糞から庭に勝手に生えることもあるとか。(1812)