JR横浜線町田駅からほど近い上鶴間谷口地区にかつて谷口集落の鎮守、鬱蒼たる緑に包まれた古色蒼然とした社「鹿島神社」はある。創建(伝)は建久年間(鎌倉時代1190年)、源頼朝が鶴舞の里(鶴間)に「鶴舞神社」を創建した前後に茨城の総本社「鹿島神宮」の御分霊を各村々に勧請したのが興りである。御祭神は武甕槌命。「一の鳥居」より道路を一本挟んだ所に「二の鳥居」がある長い参道を進むと700坪の境内が広がる。石段を上っていくと「社殿」があり「拝殿」には「緑のしめ縄」、そしてすでに「謹賀新年」幕が取り付けらお正月を待つばかりである。参道、二の鳥居の前中央に「イチョウ」の木がありクライマックス期の黄金色に美しく輝くさまはまるで後光のようである。当社は指定村社に列格していかにも古社という神域を保っている。隣には日蓮宗の「方運山青柳寺」があり両者は歴史的にも共に深い関係で結ばれている。(1812)
相模原市新磯の「れんげの里あらいそ」内に「相模の大凧センター」がある。相模の大凧センターは天保年間(1830年から1844年)から行われてきた「相模の大凧揚げ」文化の保存・継承を図ることを主な目的に建設され、「凧づくり」等の各種創作活動の場として利用されている施設である。江戸時代から続く「相模の大凧まつり」は毎年5月初めに相模川左岸広場で開催され多くの人出で賑わう祭りとなっている。入口前センター内一階天井には8間凧につぐ大きさの大凧が展示されている。見上げるとその大きさに圧倒される。また一階、二階のギャラリーには主に壁に世界や日本各地域の伝統的な凧、その他切り絵、絵画、写真がが数多く展示されている。いつまでもこの文化、歴史を繋いでもらいたいものである。(1812)