東京都上野に「上野の森」、武蔵野台地末端の舌状台地「上野台」に公園が位置することから「上野の山」とも呼ばれる所に「上野恩賜公園」はある。総面積約53万m2。江戸時代、東叡山寛永寺の境内地であったが明治維新後官有地となり大正13年に宮内省を経て東京市に下賜された。園内には東京国立博物館、国立西洋美術館、国立科学博物館、恩賜上野動物園等多くの文化施設が建ち並んでいる。桜の季節には多くの来場者でにぎわう。またパンダの赤ちゃんが生まれ動物園はいまだに長蛇の列ができる人気ぶりである。国立西洋美術館とパークサイドカフェの間の小丘に植栽されている数本の「イチョウ」がひと際鮮やかな真黄色の黄葉となって来園者の目を惹き、皆が立ち止まって名残惜しそうにカメラにおさめている。もう12月も下旬、11月末以降楽しませてくれたモミジ、落葉樹の紅葉も終わろうとしているこの時季になんとも嬉しい瞬間である。(1812)
有楽町線「月島駅」降り立つ。清澄通りから2本隅田川よりに月島西仲通り商店街「もんじゃストリート」という商店街がある。ここには70軒以上のお好み焼き屋が軒を連ねている。赤い柱のアーケードが数百メートル続く。月島は近隣の「築地」などと同様に当初は「築島」と言っていたがやがてそれが「月島」に変えられた説がある。別に東京湾内にあった「月の岬」という月見の名所から名付けられた説も存在するようである。いずれにして「ももんじゃ」と言えば「月島」と言われるくらい有名である。お好み焼きも販売されているが月島において戦前からあった定番の(紅ショウガ、桜エビ、切りイカ)の具を入れて食べるお好み焼きから変わり種のお好み焼きが開発された。ここ「月島」を舞台・背景とした映画「逆襲! 殺人拳」、「ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE」、ドラマ「豆腐屋直次郎の裏の顔」、「わが町」、「瞳」、小説では三島由紀夫「幸福号出帆」、浅田次郎の「月島慕情」などのたくさんの作品がある。(1812)