平塚市平塚に「蓮寺」と呼ばれている日蓮宗寺院「松雲山要法寺」はある。鎌倉幕府の執権北条泰時の次男「平塚左衛門尉泰知」の平塚の居邸に弘安5年(1282)。旧東海道の宿場町「平塚宿」の住宅街の一角に構えられた重厚な造りの「山門」を抜けると正面に入り母屋づくりの「大本堂」、「書院」がある。当寺境内には古代種の大賀ハス、白光蓮、誠蓮など30種、70鉢の睡蓮鉢が並べられており今、白、ピンク、紅色の蓮花が神秘的な美しさで咲き始め見頃を迎えている。蓮はここ「要法寺」をはじめとして鎌倉の「光明寺」や「鶴岡八幡宮」、登戸の「光明院」、そして公園では「上野恩賜公園」や「町田薬師池公園」で開花のニュースが報じられている。「蓮(ハス)」は独特の花や葉っぱが美しい水生植物で、見ていると清々しい気持ちになることから仏教では「極楽浄土に咲く花」として慈しまれている。如来像の台座や仏像を安置する厨子という仏具の扉に蓮の花が彫られている。崇高さ漂う蓮をクローズアップしてみた。(1907)











