高座郡寒川町宮山に大住郡一之沢浄発願寺末寺、天台宗寺院「窪田山景観寺」はある。開山は行基、創建(伝)は天平宝字元年(757)。寺容が整ったのは棟札等から天文5年(1536)頃と推定。本尊は町指定重要文化財の十一面観音立像(室町時代作)。寒川駅より45号線「景観寺前」に構えられた「山門」を抜けると正面に町内最古の建造物、入り母屋造りの「本堂」がある。境内西側の小丘には鐘楼堂(明和7年=1770鋳造の鐘は戦時中に供出、本堂前には相模国準四国八十八ヶ寺巡り第54番の「弘法大師坐像」が建てられている。他に宝篋印塔、念仏一万日回向塔、六十六部供養塔(寛保1743)がある。(1907)