相模原麻溝公園の「花の谷」に今、多年草のハーブ種「チェリーセージ」が鮮やかな可愛らしい赤い舌状花を穂状に咲かせている。一見金魚がぶら下がっているような珍しい花形をしている。この「チェリーセージ」は「サルビア・ミクロフィラ」、「サルビア・グレッギー」、「サルビア・ヤメンシス」などの総称として呼ばれている。この花は宿根草で草丈が50cmから100cmとさほど大きくなく、小さな1cm位の花を咲かせるシソ科のハーブ種である。葉を揉むと「サクランボ」のような甘い香りがすることからこの花名がついた。この花は夏は暑さで開花が鈍るが春と秋にまた花を咲かせるという珍しい植物である。花の燃えるような真紅色から「燃ゆる思い」、あるいは「知恵」という花言葉を持っている。(1907)
高座郡寒川町一之宮に高野山真言宗寺院「山王山南泉寺」(明王院)はある。村氏五右衛門の先祖開基、善清が開山、天正元年(1573)に創建。寛永10年(1633)時は岡田村安楽寺の末寺であったが明治35年(1902)総本山金剛峰寺(高野山)の直末となる。本尊は不動明王坐像。中原街道「景観寺」交差点先の妙光寺右手に構えられた「山門」を抜けると正面に入り母屋造りの「本堂」、右手に庫裏がある。かつては「薬師堂」や天神社を有していた。境内には巡拝供養塔、庚申塔、六地蔵、徳本念仏塔がありいずれも文化財に指定されている。弘法大師坐像があり相模国準四国八十八所霊場83番札所である。(1907)