相模原市南区下溝に四季折々色々な花を楽しむことができる「県立相模原公園」はある。今、イベント広場からグリーンハウスへ向かう途中に小さな花壇にまるで蝋細工のような光沢のある花びらの赤、ピンクと白の「木瓜(ボケ)」の花が咲きはじめている。「ボケ(木瓜)」の花と言えば春の花であり季節を間違ってしまったのか?と思ってしまうが11月から12月に掛けて咲く「カンボケ(寒木瓜)」である。例年だと11月中旬頃から咲きだすがこの数輪は季節をフライリング、早とちりしてしまったようである。ボケ(木瓜)はバラ科の落葉低木で晩秋頃から葉より先に根ぎわより分枝したトゲのある小枝に鮮やかな緋色や白色の五弁花が3~4輪まとまって咲く。花の緋色は「緋木瓜」、白は「白木瓜」で花の少ない秋から冬にかけて咲く希少花である。俳句では「木瓜の実」は秋の季語、「木瓜の花」が春の季語、「寒木瓜」は冬の季語のようである。(1910)



