東京都調布市に武蔵野の面影が残る広さ46万㎡という広大な都立唯一の植物公園として昭和36年「神代植物公園」誕生した。昭和60年にた回遊式「水生植物園」が開園、その他「大温室」、「噴水広場」、「植物会館」、「芝生広場」、「ドッグラン」などがある。園内で最も目を惹くのがばら園の奥に平成28年5月に約1300品種を有する全面ガラス張りの建物の回遊式の「大温室」がリニューアルオープンした。室内には「熱帯花木室」、「ラン室」、「ベコニア室」のエリアに分れている。「熱帯花木室」を過ぎて右側に洋ランを中心に約150種類のコレクションの中から開花した株などが展示されている「ラン室」がある。ラン独特の上品さと香りを漂わせ来場者を虜にしている。ランは基本的に地面には生えず他の植物が生きられないような樹や岩の上などタフな場所に根を張りたくましく生きている植物である。花弁は6枚の花びらで全部が同じ形ではないので左右対称である。ランといえばよくお祝い花として胡蝶蘭を思い浮かべる。花言葉は「美しい淑女」、「優雅」。独特な形の花を咲かせるランの美しさや気品に由来している。(1911)