調布市西つつじヶ丘に築地本願寺中寺格の浄土真宗本願寺派寺院の「光明山光源寺」はある。元和元年(1615)山城国愛宕郡下京の「東の坊」住職であった佐々木専祐師が江戸浜町に寺基を置いたのが興りである。その後明暦3(1657)明暦の大火で浅草横網に存した本願寺浅草別院とともに罹災、本寺も浜町から築地に移り堂宇が再建された。しかし大正12年(1923)関東大震災によりまたも築地別院とともに再び消失。東京市復興計画に伴い昭和3年(1928)代替地をここつつじか丘に得て移転した。本尊は阿弥陀如来。平源山寿林寺と同様モダンな鉄筋コンクリート造りの「本堂」、屋根部に建てられた塔が寺院とわかる。寺歴400年の光源寺であるが詳しい由緒、縁起は定かでないが、ここには一身田真宗高田派専修寺末の寺院「平源山寿林寺」、浄土真宗本願派「佛迎山延浄寺」も移転しており向台三寺と言われている。(1911)