相模太夫の旅録=Tabi Log

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東叡山寛永寺の伽藍の一つ「清水観音堂」

2020-04-09 09:47:17 | 寺院
台東区上野(公園)に寛永8年(1631)に建立の天台宗「東叡山寛永寺」の伽藍の一つ「清水観音堂」はある。寛永2年(1625)天海大僧正が二代将軍「徳川秀忠公」寄進の上野の山に平安京と比叡山の関係に倣って「東叡山寛永寺」を開山。これは比叡山が京都御所の鬼門を守るという思想を江戸にも導入し江戸城の鬼門の守りとした。そして比叡山や京都の有名寺院になぞらえた堂舎を次々と建立した中の一つ「清水観音堂」が「京都の清水寺」を見立てたお堂である。清水観音堂には京都の清水寺安置と同じ「千手観世音菩薩像」が奉納されている。初めは上野公園内の「擂鉢山」に清水寺と同じ舞台作りで建てられたが元禄初期に今の噴水広場の地に「寛永寺総本堂」の「根本中堂」建設により元禄7年(1694)に現在地に移築された。上野の山に現存する創建年時の明確な最古の建造物で国指定重要文化財に指定されている。観音堂の前境内に配された「月の松」は江戸時代の浮世絵師歌川広重の「名所江戸百景」において「上野清水堂不忍ノ池」そして「上野山内月の松」として描かれおり皆が必ず「不忍池」方向を眺める名所となっている。(2003)
 
 
 
 

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