神奈川県厚木市厚木町に旧称は「牛頭天王社」と称し、厚木村の鎮守であった「厚木神社」はある。明治6年(1873)に熊野神社と船喜多神社を合祀し「厚木神社」と改称した。ご祭神は健速須佐之男命[別記]素戔嗚尊/須佐之男命、五十猛命、奇稲田姫命/櫛稲田姫命、予母津事解男神/泉津事解之男、速玉男命/速玉之男命、伊弉冉尊/伊邪那美命、大己貴命/大穴牟遅神である。「新編相模国風土記稿」によれば旧称は牛頭天王社と称し明治35年(1902)「郷社厚木神社御由緒調査書」によると創建は天延年間、当時の太政大臣の「藤原伊尹」が創建したといわれている。伊尹は天禄3年(972)に死去していることから実際の創建時期はそれより前ではないかと推定される。創建地は今より西方(現在の栄町2丁目の国道246号沿い)の場所に勧請されたといい、昭和44年(1969)に石祠が再建されている。当寺その地は水害が多い場所であったため承徳年間に現在地に移転したと伝わる。元和4年(1618)再建の棟札が残っている。鎌倉時代に「那須与一」が眼病の治癒を願って参拝した伝えがある。厚木から本厚木を結ぶ「あゆみ橋」を渡った東町郵便局そばに位置し、みかげ石造、明神型、高さ 4mの「鳥居」を潜ると正面に「社殿」がある。神明造銅板葺の「本殿」と千鳥破風両袖付流造銅板葺「拝殿」で1933年(昭和8年)再建されたものである。境内社として「稲荷社」、「水神宮」、神輿庫、石灯籠、水舎、水鉢がある。(1804)
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