小田急江ノ島線「大和駅」より徒歩15分ほどのところに「ふれあいの森」ある。その一画に一見「竜宮城の門」のような造りで、鉄筋コンクリート製の6角形で、高さは「基壇部」を含めると約10m、東屋のような「台湾亭」がある。6本の柱や梁部は朱色、屋根瓦は濃緑色、天井部は黄色に塗られている。鮮やかな建物である。第二次世界大戦中に将来の航空技師を夢見て「台湾少年工」8,400名が高座海軍工廠で戦闘機「雷電」の製作に従事していた。その当時の工廠は現在の座間市栗原にあり、寄宿舎が大和市上草柳にあった。敗戦により夢破れ帰国した少年工はその高い技術と精神力により台湾工業化の中核として活躍、1993年に彼らが「第二の故郷」と呼ぶ大和市を50年ぶりに訪日時、台湾少年工の同窓組織「台湾高座会」から日台の友好親善と世界平和を祈念し1997年大和市へ寄贈された建物が現在「ふれあいの森」に残っている。(2401)
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