鎌倉市大町、常栄寺の更に先、左手に鎌倉最古の厄除の神社、大町の鎮守「八雲神社」はある。鎌倉の4つある八雲神社の一つで「八雲さん」、「お天王さん」の愛称で親しまれている。疫病が流行した際、源義家の弟・新羅三郎義光が鎮めるため京都祇園八坂社から勧請して祀った神社で、創建は永保年間(1080)。祭神は須佐之男命、稲田比売命、八王子命、佐竹氏の御霊の4柱である。室町時代には佐竹屋敷の祠が合祀され「佐竹天王」とも称され、江戸時代には将軍より朱印も賜り「祇園さま」として尊崇された。紅葉に彩られた「鳥居」を抜けると参道には厄除け祈願の赤い旗が幾本も並んでいる。正面に昭和5年(1930)に再建された「本殿」、右奥に社務所がある。御神木の根元には「義光手玉石」や「寛文10年銘の庚申塔」、諏訪社、稲荷社、於岩稲荷社、御嶽三峰社の境内社が祀られている。(1812)
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