相模原市南区磯部の矢部氏居館の裏鬼門地に曹洞宗寺院の堂宇「下磯部東薬師堂」は鎮座している。建立は創建年代等は不詳ながら500年前から奉安されてきたと伝えられ江戸時代の安永9年(1780)頃とされる。本尊は薬師如来である。さがみはら風土記稿によると「能徳寺持ち」であるようだが、伝承では500年前からあると伝えられ、大正時代までは本尊の「薬師如来像」の他に「四天王像」や「十二神将像」があったと伝わる。堂宇は毎月12日に開扉され近隣のお年寄りが集まり特に10月12日の「亡日」には本尊が開帳され能徳寺の住職による読経が行われ、参拝者には目の治療に効能があるといわれている上新粉で作った「まゆ因子」と護符が配られる。磯部のバス停「下磯部」より南へ200mのところに彼岸花が咲く正面に小さな赤いトタン屋根の小さな「堂宇」がある。堂宇の右横には「下磯部集会所」もある。(2310)
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