これから法律を勉強したい人のために、法律を読んだり理解するための初歩的なテクニックや考え方を解説した入門書。
かなり噛み砕いて説明していますし、素人をターゲットにやさしくしようと心がけていることはよくわかります。法律家の目からは、うん、素人向けによく書けていると感心します。私も、子どもにもわかる裁判の話とか、サイトで書いていますので、参考になることしきりです。
ただ、そこはやはり元衆議院法制局職員の感性なのか、最初の方に法律の構造とか、言葉の技術(又は・若しくは、及び・並びにの関係とか)から入るのが、たぶん素人には取っつきにくいのではないかと危惧します。
終盤の民法・憲法・行政法の話も、書かれていることそのものは法の考え方としていい線行っていると思うところが多いですが、説明している部分がかなりつまみ食いですので法律全体の感覚をつかむのは無理。そこのところはもう少し強調しておいた方がいいかなと思います。
よくわかる裁判の話とかいうことをサイトでやっていると、法律の勉強には何を読めばいいですかって質問をされることが、よくあります。素人の方が最初に読むには、この本も有力な選択肢かなと思いました。

吉田利宏 ダイヤモンド社 2007年4月5日発行(初版は2004年)
かなり噛み砕いて説明していますし、素人をターゲットにやさしくしようと心がけていることはよくわかります。法律家の目からは、うん、素人向けによく書けていると感心します。私も、子どもにもわかる裁判の話とか、サイトで書いていますので、参考になることしきりです。
ただ、そこはやはり元衆議院法制局職員の感性なのか、最初の方に法律の構造とか、言葉の技術(又は・若しくは、及び・並びにの関係とか)から入るのが、たぶん素人には取っつきにくいのではないかと危惧します。
終盤の民法・憲法・行政法の話も、書かれていることそのものは法の考え方としていい線行っていると思うところが多いですが、説明している部分がかなりつまみ食いですので法律全体の感覚をつかむのは無理。そこのところはもう少し強調しておいた方がいいかなと思います。
よくわかる裁判の話とかいうことをサイトでやっていると、法律の勉強には何を読めばいいですかって質問をされることが、よくあります。素人の方が最初に読むには、この本も有力な選択肢かなと思いました。

吉田利宏 ダイヤモンド社 2007年4月5日発行(初版は2004年)