伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年から3年連続目標達成!

夕暮れのマグノリア

2007-06-18 08:53:15 | 小説
 中1の少女灯子と同級生や親戚のおばさんとの関わりにちょっと霊的な体験が混じる短編連作の小説。
 日常の中で生じるちょっと困った、解決困難な状況が、実際にあったか幻覚なのか微妙な霊的体験を機に収まっていく設定で、そのあたりで好みが別れるでしょう。読み物としてはホワンとした(キョトンとしたかも)読み口ですが、私には解決に向けた地道な努力が見えなくて今イチです。
 タイトルはおばさんの家にある「マグノリア」(もくれん科の樹の総称だそうです)の古木がジコチュウな隣人の要求で切り倒されそうになる最終話にちなんだものです。「マグノリア」といわれると私はついハリー・ポッターがらみかと思ってしまいました(ダーズリー家のそばの通りが「マグノリア・クレッセント」;そんなこと連想する奴いないって・・・)が、ハリー・ポッターは全然関係ありませんでした。


安藤みきえ 講談社 2007年5月16日発行
コメント
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