労働法、社会保険関係について広く浅く解説した本。
書かれていることについてはわかりやすく書けていると思いますが、多くの項目が話の入口の本来簡単なところで止まっていますから、それで「日本一わかりやすい」って言うのはちょっと・・・。
賃金の相場の部分については、著者の経営するコンサルタント会社が調査した独自データで詳しめに論じていて、その部分が読みどころでしょうか。その調査の対象についてのサンプルデータがないので調査の信用性の評価が難しく、中小企業の賃金相場、退職金相場を政府統計よりも実際にはずいぶん低いことを強調して中小企業経営者の主張を正当化する方向で使われていることとあわせて、無条件に信頼するのは危険だと思えますが。
経営者にコンサルティングするのが著者の仕事ですので、全体的には経営者寄りの立場で書かれているところが多いと感じます。

北見昌朗 東洋経済新報社 2007年12月20日発行
書かれていることについてはわかりやすく書けていると思いますが、多くの項目が話の入口の本来簡単なところで止まっていますから、それで「日本一わかりやすい」って言うのはちょっと・・・。
賃金の相場の部分については、著者の経営するコンサルタント会社が調査した独自データで詳しめに論じていて、その部分が読みどころでしょうか。その調査の対象についてのサンプルデータがないので調査の信用性の評価が難しく、中小企業の賃金相場、退職金相場を政府統計よりも実際にはずいぶん低いことを強調して中小企業経営者の主張を正当化する方向で使われていることとあわせて、無条件に信頼するのは危険だと思えますが。
経営者にコンサルティングするのが著者の仕事ですので、全体的には経営者寄りの立場で書かれているところが多いと感じます。

北見昌朗 東洋経済新報社 2007年12月20日発行