伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年から3年連続目標達成!

死ぬ前に読め!新宿歌舞伎町で10000人を救った生きるための知恵

2008-02-24 09:08:14 | エッセイ
 歌舞伎町救護センターを開いている著者の5年間の相談経験からの人生論。
 タイトルもすごいですが、著者の自負もすごい。前書きから「私と直接出会った人間には必ず救いが訪れる。それは、この5年間の相談者10000人が一人も欠けずに救われたことが証明している。」(4頁)ですもんね。こういう発言って宗教団体くらいしかできないですね・・・って著者は僧侶か。なるほど。
 それはさておき、書かれていることは面白いし含蓄があります。DV夫は、自分自身が弱いからさらに弱い立場の人間に向かう(30頁)、DVを防ぐには最初の暴力を絶対に容認しないことが大切だ(36頁)、喧嘩に強いのは相手に徹底した恐怖を植え付けることができる奴(44頁)、喧嘩を売られそうになったらぶつぶつ独り言をいうかへらへらわけもなく笑えばいい(48頁)、どんなに周りが大騒ぎしても本人に立ち直る意思がない場合は立ち直ることなんかできるわけがない(116頁)とか。
 どうしても死にたいのなら誰にも迷惑をかけずに死ね、体にダイナマイトを付けてヤクザの事務所で自爆でもすればいい、世の中に迷惑を掛けているヤツを道連れにして死ね(80~81頁)って・・・さすがに弁護士にはできないアドヴァイスです。


玄秀盛 ぶんか社 2007年12月20日発行
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする