女性誌のモテ特集の外しっぷりとライフスタイルで売るセレブたちを揶揄する世間話的エッセイ。
タイトルで売る本だと思いますが、タイトルに対する回答は読んでもよくわかりません。モテるためとか、ライフスタイルとか言っているのは、他人に認めてもらいたい、よりはっきり言えば他人に羨ましがられたいということで、その相手は現実には男ではなく同性たち・・・ということをたぶん言っているんでしょうが、それは「モテたい理由」に正面から答えている訳じゃないと思います。
また、この本全体としてのテーマも流れも読んで釈然としません。前半は女性誌批評。それが男は女はという紋切り型の上に、女については「女の私が言うのだ、嘘ではない」(42頁)、男については「私の周りの男子にリサーチをしてみた」(40頁)という超主観的決めつけ。女性誌を読み尽くしたと言う著者が女性誌を論じるのに定量的な話は全くなくて、1つ2つの特集などをあげつらうだけ。後半は日本のセレブについてのゴシップ的な論評。で、ライフスタイルで売るセレブを揶揄した挙げ句に最後は自分史を書いて終わりって・・・
まぁ、著者の世代が私と近いので論評の対象となっているものが昔読んだり見たりしたものが多くて興味深いし、個別の論評には同感することも多く、サブカルチャー批評の世間話として読む限りは面白いのですが。

赤坂真理 講談社現代新書 2007年12月20日発行
タイトルで売る本だと思いますが、タイトルに対する回答は読んでもよくわかりません。モテるためとか、ライフスタイルとか言っているのは、他人に認めてもらいたい、よりはっきり言えば他人に羨ましがられたいということで、その相手は現実には男ではなく同性たち・・・ということをたぶん言っているんでしょうが、それは「モテたい理由」に正面から答えている訳じゃないと思います。
また、この本全体としてのテーマも流れも読んで釈然としません。前半は女性誌批評。それが男は女はという紋切り型の上に、女については「女の私が言うのだ、嘘ではない」(42頁)、男については「私の周りの男子にリサーチをしてみた」(40頁)という超主観的決めつけ。女性誌を読み尽くしたと言う著者が女性誌を論じるのに定量的な話は全くなくて、1つ2つの特集などをあげつらうだけ。後半は日本のセレブについてのゴシップ的な論評。で、ライフスタイルで売るセレブを揶揄した挙げ句に最後は自分史を書いて終わりって・・・
まぁ、著者の世代が私と近いので論評の対象となっているものが昔読んだり見たりしたものが多くて興味深いし、個別の論評には同感することも多く、サブカルチャー批評の世間話として読む限りは面白いのですが。

赤坂真理 講談社現代新書 2007年12月20日発行