アメリカ国立公文書館所蔵の写真の中から占領時代の日本の写真を選んで掲載した写真集。下巻は復興の過程での民衆の生活に関する写真が集められています。
アメリカサイドで撮影した写真ですので、アメリカに好意的な写真が多くなっているとは思いますが、貧しいながらも人々がたくましく生活している様子を写した写真を見ていると、アメリカが占領がうまくいった例としていつも日本占領を引き合いに出す気持ちがわかる気がします。
また、メーデーなどで、皇居前広場を埋め尽くす50万人の群衆なんて写真を見ると、隔世の感がありますし、労働者の団結権の意味も今とは違って感じられます。占領政策の転換後の労働運動に関する写真も掲載されていたら、さらにまた違う感慨を感じられたかとも思いますが。
人々の生活ぶりを見ても、法や制度の意味合いも、固定したものではなく時代に応じて創造的に考える必要があることを再確認できる気がしました。
個人的には、事務所のすぐそばの神田小川町交差点の写真(100頁)に、へ~っここって戦後すぐから角の店の敷地が斜めに切られてたんだって、感慨深く見ました(そんなマニアックなこと誰も考えないって(^^ゞ)。
半藤一利 アーカイブズ出版 2007年10月20日発行
アメリカサイドで撮影した写真ですので、アメリカに好意的な写真が多くなっているとは思いますが、貧しいながらも人々がたくましく生活している様子を写した写真を見ていると、アメリカが占領がうまくいった例としていつも日本占領を引き合いに出す気持ちがわかる気がします。
また、メーデーなどで、皇居前広場を埋め尽くす50万人の群衆なんて写真を見ると、隔世の感がありますし、労働者の団結権の意味も今とは違って感じられます。占領政策の転換後の労働運動に関する写真も掲載されていたら、さらにまた違う感慨を感じられたかとも思いますが。
人々の生活ぶりを見ても、法や制度の意味合いも、固定したものではなく時代に応じて創造的に考える必要があることを再確認できる気がしました。
個人的には、事務所のすぐそばの神田小川町交差点の写真(100頁)に、へ~っここって戦後すぐから角の店の敷地が斜めに切られてたんだって、感慨深く見ました(そんなマニアックなこと誰も考えないって(^^ゞ)。
半藤一利 アーカイブズ出版 2007年10月20日発行