手紙を宙に放りあげると風が配達してくれる世界で、動物たちが互いに手紙を出し合うという童話。
登場する多数の動物たちの中で、哲学的な思索にふけり思い悩むリス君、木に登ったりカタツムリの殻の上で踊りたがる身軽な象さん、ケーキ、特に蜂蜜ケーキを食べることしか考えていない熊君が、印象的で微笑ましく思えました。
1996年の作品で、訳者が2016年に死亡しているのですが、何故今出版されたのでしょう。あとがきその他の説明がまったくないので、そのあたりの経緯がわかりません。童話の世界の不思議さよりも、そちらが不思議に思えてしまいました。
原題:Brieven aan niemand anders
トーン・テレヘン 訳:柳瀬尚紀
河出書房新社 2020年3月30日発行(原書は1996年)
登場する多数の動物たちの中で、哲学的な思索にふけり思い悩むリス君、木に登ったりカタツムリの殻の上で踊りたがる身軽な象さん、ケーキ、特に蜂蜜ケーキを食べることしか考えていない熊君が、印象的で微笑ましく思えました。
1996年の作品で、訳者が2016年に死亡しているのですが、何故今出版されたのでしょう。あとがきその他の説明がまったくないので、そのあたりの経緯がわかりません。童話の世界の不思議さよりも、そちらが不思議に思えてしまいました。
原題:Brieven aan niemand anders
トーン・テレヘン 訳:柳瀬尚紀
河出書房新社 2020年3月30日発行(原書は1996年)