伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年から3年連続目標達成!

世界でいちばん素敵な大和言葉の教室

2020-07-30 00:14:37 | 人文・社会科学系
 季節に応じたものを中心に大和言葉を紹介し、言葉の意味、語源、使用例等を説明する本。
 多数の写真が掲載され、美しくイメージしやすくなっていて読みやすい形になっています。写真については、クリアで色鮮やかなところが明るく感じられますが、大和言葉のもやっとしたぼんやりとした言葉の印象に合わせるには、より淡い色彩感のソフトフォーカスのものや場合によってはイラストにするという試みがあった方がよかったかも知れません。
 心の中でのみ恋しく思うさまを「心恋」(「うらごい」と読むのですね。予想どおりATOKでも変換されませんでした)という(43ページ)とか、「おくゆかし」は「心が惹かれ、そこに行ってみたい」の意で「心の奥を知りたい」「距離を縮めたい」と思うほど心惹かれることを表している(149ページ:私の世代では「あなたを・もっと・知りたくて」薬師丸ひろ子のイメージですね)とか、ちょっと使ってみたくなります(あとがきで、「三度使えば、その言葉はあなたのものになります」と書かれていますが)。


吉田裕子監修 三才ブックス 2020年7月1日発行
コメント
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